オーニングの操作方法には手動式、電動式、電手動式の3つのタイプがあります。このコラムでは、電動式オーニングのメリットや機能など、その特徴について詳しく解説いたします。
\電動式オーニングのおすすめポイント/
電動式オーニングのメリットは、手動式オーニングに比べて操作が楽なことです。
手動式オーニングはその名の通り、ハンドルを自らの手でクルクルと回してオーニングの開閉操作を行います。小さなオーニングであればそれほど苦にならないのですが、サイズが大きくなればなるほどハンドルが重くなり力が必要となります。
一方、電動式オーニングはスイッチ一つで開閉操作ができるので老若男女を問わず簡単に操作ができます。また、リモコンタイプであれば室内の離れたところからも操作ができるので、雨の日など外に出るのが億劫な時にも、簡単にオーニングを開閉することができます。
電動式オーニングにはスイッチとリモコンの2つの操作方法があります。それぞれの特徴について解説します。
壁に取り付けたスイッチを押すだけでオーニングを開閉できます。
スイッチには屋外用と屋内用があり、用途や現場状況に合わせてお選びいただけます。
付属のリモコンを操作することでオーニングを開閉できます。
手元にリモコンがあれば離れた場所からも操作ができ、一つのリモコンで複数のオーニングを操作することも可能です。
電動式オーニングには組み合わせることができるオプションシステムがいくつかあります。現場状況などに合わせてオプションシステムをお選びいただければ、さらに便利に安心安全にオーニングをご使用いただくことができます。
オプションのセンサーを設置すれば、オーニングの開閉を自動でコントロールすることができます。オーニングに設置ができる3つのセンサーをご紹介します。
・風力センサー:強風を感知し、自動的にキャンバスを巻き上げます。
・陽光センサー:太陽の光を感知し、自動的にキャンバスの張り出しや巻き取りを行います。
・振動センサー:風による振動を感知し、自動的にキャンバスを巻き上げます。
スイッチ1台で複数のオーニングを一斉に開閉できるのが一斉操作システムです。
専用のスイッチを設置すればそれぞれのオーニングを個別に操作することも可能です。また、1台に複数のスイッチを設置できるので、センサーやリモコンと組み合わせて使用するなど様々な組み合わせが可能です。
ここまで電動式オーニングの種類やオプションシステムについて解説してきましたが、ここでは使用するシーンによっておすすめの電動式オーニングをご紹介します。
複数人の従業員が操作をする店舗にはスイッチタイプがおすすめです。
リモコンは紛失する恐れがあるため、複数人で管理するには壁に固定ができるスイッチタイプが便利です。
雨の日などにも外に出ることなく室内から操作ができるリモコンタイプは住宅におすすめです。
リモコンタイプであれば壁にスイッチを設置する必要がないため、住宅の外観も損ねません。
オーニングは強風時には収納していただくようお願いしています。
沿岸部や山間部などの強風が予想される地域には、強風対策として風力センサーの設置をおすすめします。
複数台のオーニングを設置している大型店舗や商業施設では、それらを一斉に操作ができる一斉操作システムがおすすめです。
専用スイッチを設置し個別操作をしたり、1台のオーニングに複数のスイッチを設置したり、施設の管理方法などに合わせた使い方ができます。
手動式オーニングは、付属のハンドルをクルクルと回すことでキャンバスが張り出します。
コストが安い反面、操作をするには外に出る必要があり、大きなサイズになればなるほど開閉操作が難しくなります。また、ハンドル操作ができない高所や狭くて立ち入ることが難しい場所などには設置ができません。
電手動式オーニングは、基本的には電動での操作になりますが、停電などで電気が供給されない緊急時には手動で操作することができます。
電手動兼用モーターは手動ギアに比べてギア比が低いため回転数が必要となり、通常の手動式オーニングよりハンドル操作が大変です。あくまでも緊急時の対応として手動操作ができますが、日常での手動操作はおすすめしません。
※手動ギア(ギア比 15:1)/電手動兼用モーター(ギア比 27:1/55:1)
└ ギア比 15:1とは…ギアを15回転させると生地を巻いたパイプが1回転すること。
このように便利な電動式オーニングですが、設置の際にはいくつか注意するべき点があります。
スイッチとリモコンは併用することも可能です。その場合は、オプションの外付け用無線受信機が必要となります。外付け用無線受信機は、プラボックスなどの箱に入れて壁面に設置する必要があるため、設置にはスペースが必要となりますのでご注意ください。
電手動式オーニングに使用している電手動モーターには無線の受信機が内蔵されていないため、有線での配線が必要となります。この場合、スイッチタイプの方が配線がシンプルになり、余計な電気工事費が発生しないため、電手動式オーニングにはスイッチタイプをおすすめします。
電動式オーニングは離れた場所からも操作ができるのがメリットですが、開閉の際は必ずオーニングの周囲に人や障害物がないかなど状況を確認しながら操作を行ってください。オーニングを見ながら操作を行うことで不具合や異物の巻き込みなどにすぐに気づくことができ、オーニングの故障や事故を未然に防ぐことができます。
風力センサーはあくまでもリスクヘッジのためのオプション品です。強風を感知して収納する仕組みですが、急な突風などには対応できず故障の恐れがあります。そのため、強風や大雨、降雪が予想されるような悪天候時には、風力センサーが付いていてもオーニングは必ず収納していただくようお願いします。
電動式オーニングを設置する際、外部照明や看板の電源と回路を共有すると照明の電源がONの状態でないとオーニングの操作ができないようになってしまいます。オーニングを独立して操作をするためには、オーニング専用の回路を設ける必要があります。
Q
A
製品仕様として、モーターの交換目安は往復回数約5,000回、または約5年となっています。(出幅2mの場合)
使用頻度や立地条件により異なりますので、あくまでも目安となります。モーターに不具合が発生した際にはご連絡ください。モーター交換により修理が可能です。
Q
A
手動式より電動式をおすすめするのは大型のオーニングの場合です。2連装以上(ニュースーパーマキシムは間口規格6,620㎜以上)の場合は、アームの本数が増えるため手動ギアでは開閉操作がかなり重くなります。操作が大変だからと出しっぱなしにすると本体破損や事故に繋がります。
大型オーニングを検討されている場合は、「電動式にする」もしくは「間口を分割して手動式にする」などの対策をおすすめします。
Q
A
不特定多数の方が操作する場合や、電手動式オーニングを希望される場合はスイッチタイプがおすすめです。
オーニングを操作する人が特定の人のみの場合や、電気工事をシンプルにしたい場合はリモコンタイプがおすすめです。
オーニングのメリット、デメリットについて詳しく解説しています。