【完全版】集客力とデザイン性を高める店舗用テントの選び方

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お店の顔とも言えるファサード(建物正面の外観)、その印象をもっと良くしたい、と思いませんか? あるいは、お店の前で雨宿りするお客様を見て、何かできないかと考えているかもしれませんね。
そんな時に活躍するのが「店舗用テント」です。日よけや雨よけといった実用的な役割はもちろん、お店の個性を演出し、集客力を高める効果も期待できる、まさに一石二鳥のアイテムなのです。
店舗用テントの基本的な知識から、種類、メリット、選び方のポイント、気になる費用や法律のことまで、テント・オーニングの専門メーカーであるBXテンパルが分かりやすくお伝えします。きっと、お店にぴったりの店舗用テントを見つけるためのヒントがきっと見つかるはずです。


\店舗用テント選びのポイント/

POINT1
店舗用テントならデザインの自由度が高い!
POINT2
信頼できる専門業者を見つけるのが重要!

1.どんな種類がある?代表的な店舗用テントの形状


まず、「店舗用テント」とは、一般的に鋼材のフレーム(骨組み)にキャンバス生地を張った固定式のテントを指します。デザインテントや固定テントとも呼ばれます。キャンプで使うような持ち運び可能なテントとは異なります。

よく似たものに「オーニング」がありますが、こちらは主に日よけ・雨よけを目的とした可動式(巻き取り式など)の庇(ひさし)を指すことが多いです。店舗用テントは固定式で、よりデザイン性や看板効果を重視する場合にも選ばれます。

では、店舗用テントにはどのような形状があるのでしょうか?代表的なものをいくつかご紹介します。

  • スタンダードタイプ(立ち上がり垂直タイプ)
    最もシンプルで一般的な形状です。どんなお店にも比較的合わせやすく、汎用性が高いのが特徴です。
  • Rタイプ(断面Rタイプ)
    テントの前面が曲線を描くデザインです。柔らかな印象を与え、カフェや洋菓子店、美容院などによく似合います。
  • 看板タイプ(立ち上がり斜面タイプ)
    テントの前面(垂直面)が広く取られており、店名やロゴマークなどを大きく表示するのに適しています。看板としての役割を強く持たせたい場合におすすめです。
  • ドームタイプ(シャトータイプ)
    半円状のドーム型で、個性的でデザイン性が高いのが特徴です。お店のシンボルとしても存在感を発揮します。レトロな雰囲気を演出するのに効果的です。
  • パネルタイプ
    側面がなく、屋根部分のみのすっきりとした形状です。モダンな印象を与え、複数のテントを連続して設置する場合にも適しています。


これらは基本的な形状ですが、建物に合わせてコーナーをつくったり、階段の上に沿わせるなど、オーダーメイドで自由な形に作ることも可能です。お店の雰囲気や、テントに持たせたい役割(看板効果、デザイン性など)に合わせて、最適な形状を選びましょう。


2.日よけ・雨よけだけじゃない!店舗用テントがもたらすビジネス価値


店舗用テントの魅力は、単なる日よけ・雨よけにとどまりません。お店のビジネスを後押しする、様々なメリットがあるのです。

天候からの保護と快適性向上

まず基本となるのが、日差しや雨からお客様や商品を保護する機能です。強い日差しを和らげ、雨の日でも濡れずに入り口までアプローチできるようにします。生地によっては有害な紫外線をカットする効果も期待できます。

省エネ効果

特に夏場、窓からの直射日光を遮ることで、室内の温度上昇を抑える効果があります。これにより、冷房の効きが良くなり、電気代の節約につながる可能性があります。研究によっては、オーニング(店舗用テントと同様に日差しを遮る)設置により冷房負荷を大幅に削減できるというデータもあります。

店舗イメージ向上とブランディング

テントの色や形、素材は、お店の外観イメージを大きく左右します。お店のコンセプトやブランドカラーに合わせたテントを選ぶことで、洗練された印象を与えたり、親しみやすい雰囲気を作り出したりと、効果的なブランディングにつながります。

看板効果と集客力アップ

テントの前面や側面に店名やロゴを入れることで、テント自体が大きな看板としての役割を果たします。遠くからでもお店の存在をアピールでき、視認性が高まることで、新しいお客様を呼び込むきっかけにもなります。

空間の有効活用

テントの下のスペースを、お客様の待機場所や、テラス席、商品陳列スペースとして活用することも可能です。限られた敷地を有効に使い、お店の可能性を広げます。


3.テントの性能を左右する!素材・生地の選び方


店舗用テントの見た目や耐久性、機能性を決める上で、素材選びは非常に重要です。主に「生地(キャンバス)」と「フレーム」の素材について見ていきましょう。

生地(キャンバス)の種類と機能

店舗用テントの生地には、ポリエステルなどの合成繊維を基布とし、表面に塩化ビニル(PVC)やフッ素樹脂などでコーティングを施したものが多く使われます。コーティングにより、様々な機能が付与されます。

  • 防水性
    雨水をしっかりと弾き、雨漏りを防ぎます。
  • 防炎性
    火がついても燃え広がりにくい性質です。消防法により、設置場所によっては防炎性能のある生地の使用が義務付けられています。
  • 耐候性・耐久性
    紫外線や雨風、温度変化による劣化に強く、長期間美しい状態を保ちます。
  • UVカット
    有害な紫外線をカットし、人や商品を守ります。
  • 防汚性
    砂埃などの汚れが付着しにくく、また付着しても落としやすい性質です。


私たちBXテンパルでは、日本の厳しい気候条件を考慮し、高い耐久性と防炎性能を兼ね備えたキャンバス生地を多数取り揃えています。お店の用途や環境に合わせて最適な生地を選ぶことが、テントを長持ちさせる秘訣です。

フレームの素材

テントの骨組みとなるフレームには、主にスチール(鉄)やアルミが使用されます。強度や耐久性、デザイン性、そしてコストなどを考慮して選ばれます。


4.お店の個性を表現!デザインとカスタマイズの可能性


店舗用テントの大きな魅力の一つが、デザインの自由度の高さです。オーダーメイドなら、お店の個性を存分に表現できます。

サイズ・形状の自由設計

設置したい場所のスペースに合わせて、幅、奥行き、高さを自由に設計できます。規格品では対応できないような変形した場所にも、ぴったりとフィットするテントを作ることが可能です。

色の選択

生地の色は、お店のブランドイメージを伝える重要な要素です。コーポレートカラーを取り入れたり、周囲の景観との調和を考えたり、数百種類もの色の中から最適な色を選ぶことができます。

ロゴ・文字入れ

店名やロゴマークを入れることで、オリジナリティと看板効果が一層高まります。一般的には、カッティングシートを熱圧着する方法などが用いられます。視認性やデザインバランスを考慮して、効果的な配置や書体を選びましょう。

デザインの重要性

テントのデザインは、お店全体の印象を大きく左右します。建物のデザインや業種、ターゲット顧客層などを考慮し、トータルで調和のとれたデザインを目指すことが大切です。私たちBXテンパルのような専門メーカーでは、イメージパース(完成予想図)を作成するなど、デザイン決定のサポートも行っています。


5.設置までの流れと注意点



店舗用テントを設置したいと考えたら、どのような流れで進むのでしょうか。一般的なプロセスと注意点をご紹介します。

店舗用テント設置までの流れ

  • 問い合わせ・相談
    まずはテント業者に連絡し、希望するテントのイメージや設置場所について相談します。写真や簡単な図面があるとスムーズです。必要であれば見積もり前に現場も可能です。
  • 打ち合わせ・見積もり
    打ち合わせに基づき、具体的な仕様やデザイン、費用についての見積もりが提示され、詳細を詰めていきます。
  • 契約
    仕様や金額に納得できたら契約を結びます。
  • 現地調査・採寸
    業者が実際に設置場所を訪れ、正確な寸法を測ったり、壁の材質や強度、設置環境などを確認したりします。
  • 製作
    契約内容に基づき、工場でテントの製作が行われます。期間は規模や仕様によりますが、一般的に3~4週間程度が目安です。
  • 許可申請(必要な場合)
    後述する法規制に基づき、道路占用許可などの申請が必要な場合は、この段階で行います。
  • 設置工事
    製作されたテントを現地で取り付けます。設置作業自体は、規模にもよりますが、半日~1日程度で完了することが多いです。
  • 完成・引き渡し
    設置が完了し、最終確認をして引き渡しとなります。


設置に関する注意点

  • 壁面の確認
    テントを取り付ける壁の材質や下地強度によっては、補強が必要になる場合があります。
  • 専門業者への依頼
    安全で確実な設置のためには、経験豊富な専門業者に依頼することが不可欠です。

6.気になる費用は?価格の考え方


店舗用テントの導入にあたり、費用は最も気になる点の一つでしょう。

材料価格を決める主な要因

テントの材料価格は、様々な要因によって変動します。

  • サイズ
    間口(幅)、出幅(奥行き)、高さや出幅が大きいほど高くなります。
  • 形状
    スタンダードな形状に比べ、カーブやドーム型など複雑な形状は高くなる傾向があります。
  • 生地の種類
    高機能な生地ほど価格は上がります。
  • フレームの素材
    使用する素材によって価格が異なります。
  • カスタマイズ
    ロゴ入れや特殊な加工は追加費用がかかります。
  • 設置場所の状況
    高所作業や壁面の補強が必要な場合などは、施工費が加算されます。
  • 許可申請
    道路占用許可などの申請手数料がかかる場合があります。


材料代以外の価格

専門業者に依頼する場合、材料代以外に、取り付け工事の工事代が発生します。また工事費のほかに、現場調査費、設計費、運搬費(工場から工事現場までの配送費用)、搬入費(取り付け場所までの小運搬や荷揚げ費用)、養生費(作業時にその場所を汚さない対策費用)など、様々です。ただし、これはあくまで一例であり、必ず複数の業者から見積もりを取り、内訳(材料費、施工費など)を確認すること、信頼できる専門業者を見極めることが重要です。


長期的な視点(費用対効果)

初期費用だけでなく、長期的な視点でコストパフォーマンスを考えることも大切です。高品質で耐久性のあるテントを選べば、長期間にわたって美観と機能を維持でき、交換頻度を減らすことができます。また、省エネ効果による光熱費の削減や、集客力アップによる売上への貢献といった、投資に対するリターン(ROI)も期待できます。
一方で、定期的なキャンバスの張替え、フレームの塗装が必要となります。投資段階でランニングコストも確認しましょう。

7.きれいな状態を保つために:メンテナンスと耐用年数


せっかく設置した店舗用テントですから、できるだけ長く、きれいな状態で使いたいものですよね。そのためには、適切なお手入れが欠かせません。


日常の清掃方法

基本的なお手入れは、柔らかいブラシや布を使って水洗いすることです。軽い汚れならこれで十分落ちます。汚れが目立つ場合は、薄めた中性洗剤を使い、優しく洗いましょう。ただし、洗剤を使った後は、洗剤成分が残らないよう、十分に水で洗い流すことが重要です。シンナーなどの有機溶剤や、硬いブラシ、高圧洗浄機の使用は生地を傷める可能性があるので避けてください。高所での作業になるので、安全には十分注意しましょう。


耐用年数の目安

生地の種類や設置環境、メンテナンス状況によって異なりますが、一般的に生地の耐用年数は5~10年程度と言われています。


生地の張替え

フレームはまだしっかりしていても、生地が汚れたり、破れたり、色褪せたりしてきた場合は、生地だけを新しく交換する「張替え」が可能です。テント全体を交換するよりも費用を抑えてリニューアルできます。生地の張替えでファサードの印象はガラリと変わります。簡単にお店をリニューアルできる利点もあります。


8.設置前に確認必須!関連する法規制


店舗用テントを設置する際には、いくつかの法律が関わってくる場合があります。知らずに設置してしまうと、違反となり撤去を命じられる可能性もあるため、必ず事前に確認しましょう。特に注意すべき主な法律は以下の通りです。


建築基準法

テントの規模(面積)や設置する地域によっては、「建築物」として扱われ、建築確認申請が必要になる場合があります。


道路法

テントが敷地から公道や歩道の上空にはみ出して設置される場合、「道路占用許可」が必要になります。許可なく設置したり、許可された範囲を超えて設置したりすることはできません。突出できる幅や、設置できる高さにも制限があります(例:歩道上は地面から2.5m以上など)。


消防法

不特定多数の人が出入りする建物(店舗、ホテル、病院など)にテントを設置する場合、消防法により「防炎性能」のある生地を使用することが義務付けられています。防炎認定ラベルが付いた生地を選びましょう。


景観条例など

地域によっては、街並みの景観を守るために、建物の外観や看板、テントの色やデザインに関する独自のルール(景観条例)が定められている場合があります。

これらの法規制は複雑な場合もあるため、設置を検討する際は、必ず地域のルールに詳しい専門業者(テントメーカーや施工業者)に相談し、必要な手続きを確認・遵守するようにしましょう。


9.信頼できるパートナー選び:業者選定のポイント


満足のいく店舗用テントを設置するためには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。以下の点を参考に、慎重にパートナーを選びましょう。

  • 実績と経験
    店舗用テントの設計・施工実績が豊富か、事例などを確認しましょう。
  • 品質と提案力
    適切な素材を提案してくれるか、こちらの要望を丁寧にヒアリングし、最適なプランを提案してくれるかを見極めましょう。
  • 法規への知識
    関連する法規制をきちんと理解し、コンプライアンスを遵守した提案・施工ができるかを確認しましょう。
  • サポート体制
    見積もりから設計、製作、施工、そして設置後のアフターフォローまで、一貫して責任を持って対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
  • 明確なコミュニケーションと見積もり
    説明が分かりやすく、見積もりの内容が明瞭であるかを確認しましょう。

10.BXテンパルが選ばれる理由:品質・カスタマイズ・サポート力

私たちBXテンパルは、オーニング・テントの専門メーカーとして、長年にわたり多くのお客様の店舗づくりをお手伝いしてきました。BXテンパルが選ばれる理由、それは私たちのこだわりと総合力にあります。

  • 日本の気候を知るメーカーの品質と耐久性
    主要部材を国内で製造し、日本の厳しい気候風土に適した、高品質で耐久性の高い製品づくりを追求しています。
  • 思いを形にするカスタマイズ力
    豊富な生地やカラーバリエーションはもちろん、お客様の細かなご要望に応えるオーダーメイド製作を得意としています。お店の個性を最大限に引き出すお手伝いをします。
  • 安心の一貫サポート体制
    ご提案から設計、製作、責任施工、そして設置後のアフターフォローまで、一貫してサポートできる体制を整えています。安心して長くお使いいただけるよう努めています。


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固定式テント

形状・生地・サインなどの組合せは自由自在。ニーズや用途に合せて自由にオーダー可能。中大型膜構造テントにも幅広く対応しています。


11.まとめ

いかがでしたでしょうか? 店舗用テントは、単なる日よけ・雨よけの設備ではなく、お店の印象を決定づけ、快適性や省エネ効果を高め、さらには集客にも貢献する、非常に有効な投資と言えます。

その効果を最大限に引き出すためには、お店のコンセプトや設置場所の条件、そして法規制などを考慮しながら、最適な種類、素材、デザインを選び、信頼できるパートナーと共に設置を進めることが重要です。

この記事が、あなたのお店に最適な店舗用テント選びの助けとなり、お店の魅力をさらに高める一助となれば幸いです。BXテンパルでは、豊富な経験と技術力で、お客様の理想の店舗づくりをサポートいたします。店舗用テントに関するご相談やお見積もりは、どうぞお気軽にお問い合わせください。


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