【データで見る】遮熱シートの工場・倉庫への効果とは?

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「工場の夏場の暑さが深刻で、作業効率も落ちている…」
「スポットクーラーだけではもう限界。電気代も気になる…」
工場や倉庫の施設管理者、オーナー、経営者の皆様、こんなお悩みはありませんか?

夏の工場・倉庫は、太陽熱で過酷な環境になりがちです。室温上昇は熱中症リスクを高め、作業効率低下、製品劣化、空調コスト増大に繋がるだけでなく、近年の猛暑やエネルギー価格の高騰は、これらの問題をより深刻なものにしています。
諦めていたその暑さ、実は「遮熱シート」で大幅に改善できるかもしれません。

本記事では、BXテンパル株式会社の屋内用遮熱シート「はるクール」を例に、具体的な効果をデータや事例と共に分かりやすく解説します。遮熱シートの有効性と、あなたの施設にもたらす変化をご理解いただけるはずです。

 

\遮熱シート効果のポイント/

POINT1
熱移動の種類によって暑さ対策は変わる!
POINT2
遮熱材料は輻射熱を反射して室内を快適にできる!

なぜ効果がある?遮熱シートの基本原理

「シート一枚で本当に効果があるの?」その秘密は熱の伝わり方にあります。

熱の伝わり方には「伝導」「対流」「輻射(ふくしゃ)/放射」の3つがあり、夏の建物内で暑さを感じる主な原因が「輻射熱/放射熱」です。太陽光で熱せられた屋根や壁が電磁波として熱を室内に放射し、温度を直接上昇させます。

輻射熱の詳細は、当社のコラムをご覧ください。
輻射熱とは?対策方法や遮熱シートの効果について解説

遮熱シートは、この輻射熱を反射するアルミ箔をラミネート(貼り合わせた)素材でできています。屋根裏や壁内側に施工することで、太陽からの輻射熱の屋内侵入を大幅にカット。日傘のように建物を太陽熱から守り、室温上昇を抑え、快適な環境づくりに貢献します。



データで見る!遮熱シート「はるクール」驚きの効果

BXテンパルの遮熱シート「はるクール」導入で期待できる主な効果を、具体的なデータや事例と共に紹介します。

効果1:驚きの温度低減効果!屋根表面と室内の温度変化

最も直接的な効果は温度低減です。

ある金属加工工場の施工事例では、顕著なデータが報告されています。

  • 天井面の劇的な温度変化:サーモカメラ撮影で、未施工箇所の天井表面温度が51.8℃に対し、「はるクール」施工箇所は21.9℃と、マイナス約30℃もの差が出ました。屋根材自体が蓄える熱を大幅にカットできていることが分かります。


  • 室温への確かな影響:同工場では、施工後に屋外気温より室内気温が平均的に低くなり、最大でマイナス6℃を記録。屋根からの熱侵入が大幅に抑えられた結果です。このマイナス6℃という数値は、作業服一枚分の調整に匹敵するとも言われ、体感として大きな違いを生み出し、作業の快適性を大きく向上させるでしょう。


  • 保管物への好影響も期待:天井からの輻射熱低減は、下に置かれたパレットや製品、設備への熱影響も軽減します。ある事例では、未施工の天井(直下温度49.8∘C)からの放射熱がパレット天面温度を35.7℃まで上昇させていましたが、「はるクール」施工でこの影響を抑える効果が期待できます。

効果2:作業環境を大幅改善!WBGT値の低減で熱中症リスクを軽減

工場・倉庫の夏の暑さは熱中症リスクと隣り合わせです。熱中症対策の指標としてWBGT(暑さ指数)が注目されています。

(WBGTの詳細は、当社のコラム「工場・倉庫の熱中症対策!WBGT値を活用した効果的な方法とは」をご参照ください。)

「はるクール」はWBGT値低減にも貢献します。

  • WBGT指数の明確な低下:前述の金属加工工場では、施工後に室内WBGT指数が屋外より平均で1.7℃低くなりました。

  • 酷暑日でも作業環境を「警戒」レベルに:屋外気温30∘C超えで外部WBGT指数が「厳重警戒」レベルの日も、「はるクール」施工工場内では「警戒」レベルに抑制。作業者の安全と健康を守る上で非常に大きな意味を持ちます。
    作業環境改善は、従業員の集中力維持や生産性向上にも繋がります。

効果3:省エネ・コスト削減!空調負荷の軽減

室内への熱侵入抑制は、空調設備の負荷軽減に直結します。

  • 空調効率アップ:「はるクール」で室温上昇が抑えられれば、空調設備が設定温度に達するまでの時間が短縮されたり、より低い出力で運転できたりする可能性があります。

  • 電気代の削減:空調稼働率が下がれば電力消費量も減り、電気代削減に繋がります。大規模施設では特に大きな効果が期待できます。
    具体的な削減額は条件で異なりますが、省エネへの有効な一手です。



効果4:製品・設備の品質保持!過度な温度上昇を防ぐ

工場・倉庫では、高温に弱い製品や設備が多数あります。

  • 製品の品質劣化リスクを低減:食品、医薬品、化学製品、精密部品などは、高温で変質・劣化する可能性があります。「はるクール」で保管環境の温度上昇を抑え、品質維持と廃棄ロス削減に貢献します。

  • 設備の保護と安定稼働:高温は精密機械の大敵です。熱による故障リスクを低減し、設備の安定稼働と長寿命化が期待できます。

効果5:実証された比較性能!「はるクール」の遮熱力

「他の暑さ対策と比べて効果は?」という疑問に対し、BXテンパル実施の遮熱性能比較試験が明確な答えを示します。

はるクール 遮熱性能比較試験


  • 他素材との圧倒的な温度差:ガルバリウム鋼板、遮熱塗料、他社類似品、そして「はるクール」を屋根に見立てた箱内部の温度変化を測定。約30分後、「はるクール」下の温度は26.0∘Cと、ガルバリウム鋼板下(58.0∘C)や遮熱塗料下(48.1∘C)と比較して顕著な温度上昇抑制効果を示しました。

    この結果は、「はるクール」が他対策より高い遮熱性能を持つことを示しています。

実績が示す信頼性:様々な工場・倉庫で選ばれています

「はるクール」は、その効果から多様な工場・倉庫で導入されています。

  • 主な導入事例:金属加工工場、体育館、建具製造工場、テント倉庫、自動車整備工場、木材加工工場、レンタル会社倉庫など。

これらの多様な施設での導入実績は、「はるクール」が特定の業種や建物の規模に限定されず、様々な環境下で効果を発揮できる高い汎用性と信頼性を持っていることの証です。お客様の施設と類似の事例があれば、より具体的な効果をイメージしやすくなるでしょう。



「はるクール」導入検討のポイント:効果を最大限に引き出すために

「はるクール」の効果を最大限に引き出すためのポイントです。

  • 専門業者による現地調査と適切な製品選定
    建物の構造や状況を専門業者が調査し、最適な提案を受けることが重要です。

  • 施工方法と期間の確認
    「はるクール」は屋内施工が基本で天候に左右されにくく、比較的短期間で可能です。ただし、施設の稼働状況や範囲で工期は変動するため事前確認が必要です。

  • 耐久性とメンテナンス
    一般的に高耐久で特別なメンテナンスは不要な場合が多いですが、製品特性や保証内容は導入前に確認しましょう。

  • データの取り扱いについて
    本記事や事例集のデータは実測値であり、全現場での同様の効果を保証するものではありません。建物の条件や気象状況で効果は変動する可能性があります。

 

まとめ:遮熱シート「はるクール」で、工場・倉庫の未来を変える

本記事で解説した「はるクール」の主な効果は以下の通りです。

  • 温度低減(屋根や室内)
  • 作業環境改善と熱中症リスク軽減(WBGT値低減)
  • 省エネ・コスト削減(空調負荷軽減)
  • 製品・設備の品質保持
  • 高い遮熱性能(他対策との比較で実証)
  • 多様な施設での豊富な導入実績

これらの効果は、工場・倉庫の様々な課題解決に繋がります。「はるクール」の導入は、従業員の安全と健康、生産性向上、コスト削減、製品品質維持を実現し、より快適で持続可能な工場・倉庫運営への大きな一歩となるでしょう。


「うちの工場でも効果があるだろうか?」「具体的な費用対効果を知りたい」など、少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずは弊社までお気軽にご相談ください。専門スタッフが、お客様の施設の状況や課題を丁寧にお伺いし、最適な遮熱対策と期待できる効果について、より具体的な情報をご提供いたします。



産業施設の問題解決

工場や物流倉庫など、産業施設のシート間仕切りを使った問題解決事例をお伝えします

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