%{IZANAI}%
  1. HOME
  2. コラム
  3. オーニングについて 暑さ対策について
  4. 保育園の屋上に日よけを設置するには|防水・風・構造のポイント

保育園の屋上に日よけを設置するには|防水・風・構造のポイント

保育園の屋上に日よけを設置するには|防水・風・構造のポイント

「保育園の屋上にも日よけを設けて、夏でも安心して外あそびができる場所にしたい」とお考えではないでしょうか。猛暑日が増えるなか、屋上を活用したいというご相談を、施設管理者様や設計担当者様からよくお伺いします。

とはいえ、屋上は地上の園庭と比べて、防水層・風・建物の構造といった独自の条件があります。これらを早めに整理しておくと、安心して計画を進めやすくなります。

本記事では、屋上に日よけを設置する際に押さえておきたいポイントと、BXテンパルでの設置例を、施設管理者様・設計担当者様向けに、できるだけ平易にご紹介します。

\保育園の屋上に日よけを設けるときのポイント/

POINT1
屋上ならではの「防水」「風」「構造」を事前に確認
POINT2
アンカーを使わない方法でも、構造検討は欠かせません



1.保育園の屋上が夏に使いにくくなる理由

都市部の保育園・幼稚園では、屋上を園庭やプールエリアとして整備されている施設も多くあります。一方で、夏になると屋上を使いづらいというお声をよくいただきます。背景には、次のような理由があります。

  • 屋上の床面(コンクリートやウレタン塗膜防水)が、夏には60℃を超えることもある
  • 周囲に建物や樹木が少なく、自然の日陰が生まれにくい
  • 外気にさらされる環境のため、暑さによる体調変化に気づきにくい

こうした状況が続くと、せっかくの屋上スペースが活かしきれず、夏場の活動が室内中心になりがちです。屋上で水あそびや外あそびを安心して楽しむために、上空からの遮光と通気を両立する日よけ設備の検討が役に立ちます。

▶子どもが熱中症になりやすい理由について詳しくはこちら:

保育園の熱中症対策は「環境づくり」が鍵|日よけ・遮熱の重要性とは




2.屋上で子どもたちが受けやすい熱の影響

屋上の暑さは、大人と子どもとで感じ方が異なります。大人と子どもの体格や生理的な特性の違いから、屋上の環境は子どもにとってより負担になりやすいと言われています。

① 地面からの照り返しの影響

子どもの顔の位置は、地面からおよそ50〜80cmの高さにあります。大人の顔の高さ(約150cm)と比べると、地面に近い分だけ床面からの輻射熱(地面から放射される熱)の影響を強く受けやすくなります。環境省「熱中症環境保健マニュアル」でも、身長の低い子どもは大人よりも地面からの照り返しの影響を受けやすいことが指摘されています。屋上のコンクリート面は真夏に60℃近くまで上昇することもあるため、上空からの遮光が、子どもの体調管理を支える大切なポイントになります。 

② 体温調節機能の発達途上

子どもは大人と比べて発汗による体温調節がまだ発達しきっていません。WBGT(暑さ指数)が28を超える環境では熱中症のリスクが高まるとされ、屋上の直射日光下ではこの数値を超えやすくなります。

③ 体調の変化を自分で伝えにくい

保育施設・保護者を対象とした調査では、保護者の約7割が「子どもが体調の変化を自分で伝えられないこと」に不安を感じていると報告されています(千株式会社「保育施設・保護者の熱中症対策に関する意識調査」2023年)。屋上のような外気下では、保育士が目配りをしていても、暑さによる変化のサインに気づきにくいことがあります。 

屋上 ソラカゼ2.0


3.屋上ならではの3つの確認ポイント(防水・風・法規)

地上の園庭と屋上では、日よけを設置する際の前提条件が異なります。屋上にオーニングやサンシェードを導入される際は、次の3点を事前に確認しておくと安心です。

ポイント1:屋上の防水層

屋上のコンクリート躯体の上には、ウレタン塗膜防水や塩ビシート防水と呼ばれる防水層が施工されています。この防水層を破ってしまうと、雨水が浸入して漏水が生じる恐れがあります。日よけ設置の計画段階から、防水層をどのように保護するかを業者と相談しておくとスムーズです。

ポイント2:屋上の風

屋上は周囲に風を遮るものが少ないため、地上と比べて風の影響を受けやすい環境です。日よけを安定して使うには、設置場所の風条件に合わせた設計が前提となります。

ポイント3:建築基準法上の取り扱い

新たに設置する日よけが、建築基準法上の「屋根」とみなされ、設置できないケースもあります。「屋根」とみなされるかどうかは、製品の仕様や設置方法、自治体の判断によって変わります。建ぺい率や建築確認申請に関わる場合があるため、計画初期に行政との事前協議を行うことをおすすめします。

▶日よけ設備と建築確認申請の関係について詳しくはこちら:

大型サンシェードに建築確認申請は必要?事前協議のポイント



4.屋上に日よけを設置する方法と構造検討のポイント

屋上に日よけを設置する場合、床面の防水層をできるだけ傷つけず、強風時にも安全に使える状態にする必要があります。代表的な工法と、いずれにも欠かせない「構造検討」についてご紹介します。

① 基礎ブロック(置き基礎)を使う方法

コンクリート製の基礎ブロックやウェイトを用いて、構造物の重量で自立させる方法です。床面にアンカー穴を開けないため、既存の防水層を保護しやすいというメリットがあります。屋上の防水改修工事を実施したばかりの施設にも、検討しやすい選択肢です。

② キャスター付き可動式を使う方法

キャスター付きで移動できるタイプの日よけは、必要な時だけ展開し、台風接近時には建物際などへ退避させることができます。常設の固定物を増やしたくない施設や、利用シーンに応じてレイアウトを変えたい施設に向いています。

どの方法でも、構造検討は欠かせません

基礎ブロック方式も可動式も、屋上に新しい重量物を載せることに変わりはありません。建物の積載荷重への影響や、風荷重に対する安定性を確認するためには、設計段階で建物全体を含めた構造検討を行うことが大切です。設計事務所や施工会社と連携しながら、安全に運用できる仕様を組み立てていきましょう。

築年数の経った園舎では、当時の構造図が手元にないというケースもあります。その場合は、現地での躯体調査や、必要に応じた構造計算を含めて検討を進めることになります。早めに専門業者へご相談いただくと、設置可否の判断や工程の見通しが立てやすくなります。



5.屋上への設置事例|パルセイル・ソラカゼiori・日よけタープ

BXテンパルでは、保育園・幼稚園の屋上にも、複数の製品から条件に合った日よけをご提案しています。代表的な3つのタイプをご紹介します。

キャスターで動かせるサンシェード「パルセイル」

キャスター付きの可動式フレームを採用したサンシェードです。床面にアンカーを打たずに設置でき、必要な時にプールサイドや砂場エリアへ移動して展開できます。使わない時期や台風接近時には、建物際などへコンパクトに退避させることが可能です。

屋上では、プールあそびの時間帯だけ展開して、終わったら端に寄せておくという柔軟な運用ができます。「常設の構造物は増やしたくないが、夏場だけしっかり日陰がほしい」という施設に向いています。

屋上 パルセイル

パーゴラ型サンシェード「ソラカゼiori」

置き基礎を採用したパーゴラ型のサンシェードです。落ち着いたデザインで、施設のシンボル的な日陰空間をつくることができます。広い範囲を常時カバーしたい施設に向いています。

屋上に常設の日陰スペースを確保したい場合に向いています。基礎ブロックで支えるため、防水層を傷つけにくく、和の雰囲気が外あそびの空間を落ち着かせてくれます。

屋上 ソラカゼiori

シンプルに日陰をつくる「日よけタープ」

高機能なタープ生地を使った、シンプルな日よけです。柱・フレームと組み合わせることで、ピンポイントで日陰をつくりたい場面に活用いただけます。

屋上 日よけタープ



6.まとめ:屋上を「夏も使える場所」に

猛暑が続く時期でも、屋上は子どもたちにとって貴重な外あそびの場になります。日よけを上手に取り入れることで、夏ならではの水あそびや外活動も、ぐっと楽しみやすくなります。

屋上は地上の園庭と条件が異なるため、防水層の保護や構造検討など、おさえておきたいポイントがいくつかあります。「うちの屋上でも日よけは設置できるかな?」と感じたら、まずは現場の状況を見せていただくところからご一緒できます。

BXテンパルでは、保育園・幼稚園の屋上にも対応する日よけ・サンシェードのご相談を承っています。屋上の活用にご関心がありましたら、お気軽にお問い合わせください。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

各種資料
問い合わせ

CONTACT

電話での問い合わせ


ナビダイヤル営業時間:平日 9:00~17:00

施工事例集はこちら

閉じるX