「オーニングを取り付けたいけれど、どこに注文すればよいのかわからない」
「お問い合わせをしたら、何を聞かれるのだろう」とお悩みではありませんか。初めての注文では、流れが見えないことそのものが不安のもとになりがちです。
夏の暑さが年々厳しくなり、窓の外側で日差しをさえぎるオーニング(建物に取り付ける可動式の日よけ)への関心が高まっています。一方で、オーニングはカーテンや既製の日よけグッズと違い、設置場所に合わせて製作する受注生産品です。そのため「注文したらすぐ届く」ものではなく、現地調査や見積もりといったステップを踏んで設置に至ります。
注文までの流れと、お問い合わせのときに確認されることをあらかじめ知っておけば、見積もりから設置までをスムーズに進めることができます。
本記事では、オーニングの新規設置を検討している方に向けて、注文方法の全体像と、お問い合わせ前に準備しておくとスムーズな情報、よくある質問をわかりやすく解説します。
\オーニング注文のポイント/
目次
7.まとめ
まずは「どこに頼めるのか」という選択肢から整理します。オーニングは取り扱う業者が限られるため、依頼先のイメージがわきにくい製品です。ここでは代表的な依頼先と、どの経路にも共通する注文の前提を紹介します。
オーニングの注文先としては、主に次のような選択肢があります。
・メーカーへの直接相談(お問い合わせ窓口やWEBフォームから)
・エクステリア専門店・テント施工店などの販売施工店
・リフォーム会社・工務店・ハウスメーカー
・工事込みで販売するインターネット通販
メーカーに直接相談すると、製品仕様や設置の可否について詳しい説明を受けることができます。販売施工店やリフォーム会社は、地域の事情に合わせて現地調査から施工までを一括して進めてくれる依頼先です。インターネット通販は価格がわかりやすい一方、設置条件の確認を自分で進める場面が増えます。それぞれに特徴があるため、ご自宅の状況や相談のしやすさで選ぶとよいでしょう。
なお、直接販売の有無や販売の経路はメーカーによって異なります。気になる製品が決まっている場合は、まずそのメーカーの窓口に相談すると、お住まいの地域に合った購入経路を案内してもらえます。また、見積もりを「材料のみ」にするか「取付工事込み」にするかを選べる場合もあるため、施工まで任せたいのか、工事は別で手配するのかをイメージしておくと相談がスムーズです。
オーニングは、間口(横幅)や出幅(開いたときに壁から張り出す奥行き)、生地の色柄を設置場所に合わせて製作する受注生産品です。既製品を買ってすぐに取り付けるのではなく、仕様を決めてから工場で製作し、取付工事をして完成します。
日差しは窓の外側でさえぎるほうが、室内側の対策よりも効果的とされています。夏の冷房時に住宅へ入る熱の約73%は窓などの開口部からといわれており、オーニングはその開口部を外側から守る設備です。建物に合わせてしっかりつくり込む価値がある一方、だからこそ建物との取り合いを確かめる手順が欠かせません。
出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会(東京都「家庭の省エネハンドブック」掲載)
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次に、お問い合わせから設置完了までの一般的な流れを見ていきましょう。依頼先によって多少の違いはありますが、大きくは次の6つのステップで進みます。
・STEP1:お問い合わせ・相談(希望や設置場所の状況を伝える)
・STEP2:概算見積もり(寸法や写真をもとにした目安の金額)
・STEP3:現地調査(採寸と設置可否の確認)
・STEP4:正式見積もり・契約
・STEP5:製作(設置場所に合わせた受注生産)
・STEP6:取付工事・引き渡し
電話やメールで伝えた寸法をもとに出る概算見積もりは、あくまで目安の金額です。外壁の内部にある下地(ビスを効かせるための構造材)の状態や、電源の位置、搬入の経路などは現地でないと確認できないため、正式な金額は現地調査のあとに確定します。
WEBで見かける「工事費込み価格」と、現地調査後の見積もり金額に差が出ることもあります。これは現場の条件が1件ずつ異なるためで、めずらしいことではありません。概算と正式見積もりは別ものと知っておくと、落ち着いて比較検討ができます。複数の依頼先から相見積もりを取る場合も、同じ段階の金額どうしで比べると判断しやすくなります。
設置までにかかる期間は、製品や時期、工事の内容によって異なりますが、お問い合わせから設置完了まで数週間から1カ月以上かかることもあります。受注生産のため、注文が集中する初夏などは製作に時間がかかる場合もあります。使いたい季節が決まっている場合は、ひと足早く相談を始めることをおすすめします。
お問い合わせの際に次々と質問をされて、戸惑った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらの質問は、オーニングを安全に取り付けて長く使っていただけるかを見極めるための確認です。当社がお問い合わせ対応で確認している代表的な項目を、その理由とあわせて紹介します。
最初に確認するのは、建物の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など)と外壁の種類です。オーニングの重さや風から受ける力は、最終的に建物の躯体(構造を支える骨組み)で受け止めます。構造と外壁の組み合わせによって取り付け方法が変わるため、設置可否の判断に欠かせない情報です。
あわせて、取り付け面の広さや高さも確認します。壁面に本体がきちんと納まるか、地面からどの高さに取り付けるかによって、選べる製品や工事の方法が変わってくるためです。
オーニングは開くと斜め下に向かって張り出すため、角度によって開いたときの下端の高さ(有効高さ)が変わります。製品の下や可動範囲に引き戸や照明、看板などの障害物がないか、人の通行の支障にならないかを確認します。
また、建物によっては窓が排煙窓(火災時に煙を逃がすための窓)になっていることがあり、その開閉を妨げない配置かどうかも確認項目のひとつです。細かく感じられるかもしれませんが、いずれも設置後に「開かない」「ぶつかる」といったトラブルを防ぐための大切な確認です。
希望する間口と出幅、操作方法も早い段階で確認します。操作方法には、ハンドルで開閉する手動式、スイッチやリモコンで開閉する電動式、停電のときにも手動で収納できる電手動式などがあります。間口の大きさによって選べる操作方法が変わることもあり、電動式を希望する場合は近くに電源があるかどうかが見積もりに関わります。
こうした質問にすべて答えられなくても心配はいりません。わからない項目は「わからない」と伝えれば、現地調査で専門のスタッフが確認します。なお、製品ごとに標準で対応できる取付高さには上限があり、屋上や高層階への設置を希望する場合は、設置できるかどうかの事前確認が必要です。また、2階以上の壁面など高い場所への設置では、製品をどのように持ち上げるか(荷揚げの方法)や、設置後にお手入れや点検がしやすいかどうかも、あわせて検討する項目です。
▶建物に合わせた安全なオーニングの取付方法についてはこちら
前章の確認項目を踏まえると、お問い合わせの前に手元へ揃えておくと話が早く進む情報が見えてきます。どれも厳密である必要はなく、おおまかな内容で十分です。
もっとも役立つのは写真です。建物全体がわかる引きの1枚と、取り付けたい壁面を正面と斜めから写した数枚があると、取り付けの可否や納まりをある程度判断できます。メールやフォームで送れるように、スマートフォンで撮っておきましょう。
日かげをつくりたい範囲の横幅(間口)と、壁からどのくらい張り出したいか(出幅)をメジャーで測っておくと、概算見積もりの精度が上がります。あわせて「夕方の西日をさえぎりたい」「テラスで雨の日も洗濯物を干したい」といった目的を伝えると、生地の種類や角度など、適した仕様の提案につながります。寸法は数cm単位のずれがあっても問題ありません。正確な採寸は現地調査で行います。
建物の構造や外壁の種類、築年数がわかれば伝えましょう。新築時の図面が残っていれば理想的です。なお、ハウスメーカーの長期保証が続いているお住まいでは、外壁に手を加える工事が保証の扱いに影響する場合があります。気になる場合は、事前にハウスメーカーへ確認しておくと安心です。
電動式を検討している場合は、設置場所の近くに屋外コンセントがあるかも見ておきましょう。電源がない場合は、電気工事をあわせて計画することになります。
見積書を受け取ったら、金額の大小だけでなく内訳にも目を向けると、あとからの行き違いを防ぐことができます。確認したいポイントを3つに整理します。
カタログやWEBサイトに載っている本体価格には、取付工事費が含まれていないことが一般的です。総額は、本体価格に取付工事費、電動式の場合は電気工事費、運搬費などの諸経費を加えて決まります。「工事費一式」とだけ書かれている場合は、どこまでの作業が含まれているかを確認しておくとよいでしょう。複数の依頼先を比べるときも、同じ条件の内訳で見比べることが大切です。
受注生産のため、契約から取り付けまでの製作期間も確認しておきたい項目です。取付工事そのものは1日かからないことが多いものの、下地の補強や電気工事が加わると変わる場合があります。工事当日の立ち会いの要否や、足場の有無もあわせて確認しておきましょう。支払いの時期や方法(振込・ローンなど)も依頼先によって異なるため、契約前に確認しておくと安心です。
オーニングの生地はキャンバスと呼ばれ、張り替えができる消耗部材です。交換の目安は生地の種類や設置環境によって異なるため、将来の張り替え費用の目安や、本体の保証内容、日ごろのお手入れ方法も設置前に聞いておくと、長く安心して使うことができます。
▶キャンバス(テント生地)の選び方についてはこちら
最後に、注文にあたってよくいただく質問を3つ紹介します。
突っ張り式などの簡易な日よけと違い、壁面に固定するオーニングの取り付けには、下地の見極めと防水処理が欠かせません。確認が不十分なまま取り付けると、落下や雨漏りにつながるおそれがあります。建物への影響を考えると、専門業者への依頼をおすすめします。設置場所の条件によって判断が分かれるため、迷ったときは写真を添えてご相談ください。
オーニングが建築基準法上の建築物にあたるかどうかは、形状や固定方法、使い方によって自治体ごとに判断が分かれます。規模の大きい設置や店舗での設置を計画する場合は、事前に自治体へ相談しておくと安心です。また、マンションなどの集合住宅では外壁が共用部にあたるため、管理組合への確認が必要になるのが一般的です。ケースによって異なるため、迷ったときはお問い合わせの際にご相談ください。
可動式のオーニングは、強風のときに収納して使うことが前提の設備です。気象庁の目安では、平均風速10〜15m/sは「風に向かって歩きにくくなり、傘がさせない」強さとされています。風が強いと感じたら早めに収納してください。風を感知して自動で収納する風力センサーなどのオプションを用意している製品もあります。
オーニングは、メーカーや販売施工店、リフォーム会社などに相談でき、お問い合わせから概算見積もり、現地調査、正式見積もり、製作、取付工事という流れで設置に至る受注生産品です。注文したらすぐ届くものではないからこそ、流れの全体像を知っておくことが安心につながります。
お問い合わせのときに確認される項目は、建物の構造や外壁、設置場所のまわりの環境、希望する使い方など、安全に取り付けるための情報ばかりです。設置したい場所の写真とおおまかな寸法を準備しておけば話はスムーズに進みますし、わからないことは現地調査で確認できるため、完璧に答えられなくても心配はいりません。
BXテンパルでは、オーニングをはじめとした日よけ製品のご相談を承り、現地の条件に合わせた製品選びと設置方法をご提案しています。オーニングの設置をご検討の際は、まずはお気軽にお問い合わせください。