ウッドデッキに屋根を設置することによって、ウッドデッキの劣化を抑え、活用の幅が広がります。
夏の直射日光や雨は、ウッドデッキが劣化する原因となります。
ウッドデッキを屋根で覆うことで、ウッドデッキの日よけ対策や劣化対策などに効果的で、真夏日や雨の日でも快適に、アウトドア空間を楽しむことができます。
このコラムでは、ウッドデッキに屋根を設置するメリットや注意点、設置できる屋根の種類をご紹介します。
\後付で屋根を取り付けるポイント/
目次
5.まとめ
直射日光に照らされた夏のウッドデッキは、裸足では歩けないほど表面温度が高くなります。真夏の炎天下では、表面温度が50℃を超える場合もあるため、やけどのリスクも高まります。
また、紫外線はウッドデッキの色褪せや劣化の原因となります。
そのため、夏場はウッドデッキの日よけ対策が重要です。
ウッドデッキに屋根を設置して日陰空間を作り出すことによって、ウッドデッキの表面温度を下げることができ、夏場でも快適にウッドデッキで過ごせる時間が増えます。
ウッドデッキには、主に天然木と人工木の2種類があります。
天然木は、大きく分けてハードウッド・ソフトウッドの2種類に分けられ、木の種類にもよりますが、人工木に比べて雨や紫外線の影響を受けやすいため、耐久性が低く、定期的なメンテナンスを行っていても劣化が早く進みます。
それに比べて人工木は、木粉に樹脂等を配合して人工的に作られた木材で、メンテナンスが簡単で耐久性が高いデッキ材ですが、表面に熱がこもりやすく、天然木に比べて表面温度が高くなりやすいので注意が必要です。
天然木でも人工木でも、雨や直射日光は、ウッドデッキの劣化に大きく繋がります。
ウッドデッキを屋根で覆うことで、これらの外的要因からウッドデッキを守ることができるため、耐久性がアップし、劣化の進行を抑えることができます。
また、メンテナンスの手間やコスト削減にも繋がります。
雨の日こそ充実させたいお家時間。
ウッドデッキに屋根を設置することで、雨の日でも快適にアウトドア空間を楽しむことができます。また、室内への雨の吹込みを防ぎ、急な雨で洗濯物が濡れてしまうといった心配も不要です。
夏の紫外線が強い日でも、日陰空間ができるため、熱中症対策や日焼け対策ができ、天候に左右されることなく快適に過ごすことができます。
テクモクは、「廃木材」「廃プラスチック」から生まれた100%リサイクル素材のウッドデッキです。
腐らない・水にも強い・白蟻に食べられない・変色しにくい・お手入れ簡単・大規模補修不要・トゲやささくれがない・安全で安心素材 といった8つの特性があります。
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屋根の設置には、種類によって、柱が必要となる場合があります。
柱を庭の地面に設置することで庭が狭く感じたり、屋根を設置することで上の開放感がなくなったり、区画ができることで圧迫感が生じたりする可能性があります。
屋根の種類やサイズによっても、感じ方は変わってくるため、屋根設置の際は注意が必要です。
屋根を設置することで、夏に室内に入る紫外線の影響を受けにくくすることができますが、その反面、日差しを遮ってしまうため、特に冬は室内の温度が上がりにくく、寒さを感じやすくなる可能性があります。
屋根を設置することで、ウッドデッキの劣化を抑えることができますが、屋根の上は雨や埃、ごみ等の影響で汚れが溜まりやすくなります。そのため、定期的な清掃が必要です。
屋根の高さや位置によっては業者によるメンテナンスが必要となるため、コストがかかります。
ウッドデッキの屋根は、台風などによる強風や突風によって倒壊してしまったり、積雪によって壊れてしまったりする可能性があります。
そのため、風が強い地域や雪が多い地域では、耐久性の高い屋根を設置する必要があります。
テラス屋根は、樹脂やアルミ、木材などの骨組みに、ポリカーボネート板等の屋根材を取り付けた屋根のことです。
ポリカーボネート材は、透明性が高い・割れにくい・軽量・紫外線カット・自己消火性
といった特徴があり、開放性も高く、雨の日や真夏日でも快適に過ごすことができます。
パーゴラは、庭や軒先などに設置する格子状の屋根のない棚のことです。
パーゴラ単体だと屋根がなく雨や日差しを通してしまうので、つる性の植物やシェード、ポリカーボネートなどで屋根をつくり日よけや雨よけとして利用するのが一般的です。
パーゴラに屋根をつけられるのか、活用法やメリットと共に詳しくご紹介しています。
サンシェードは、フェンスや地面、柱等に固定して使用する日よけの布のことです。
ホームセンターなどで手軽に購入することができ、誰でも簡単にDIYで施工ができるため、安価に日陰空間を作り出すことができます。
オーニングは、巻き取り開閉ができる可動式のテントのことです。
開閉が自由にできるため、日差しをコントロールすることができ、手動だけでなくスイッチやリモコンで操作ができる電動タイプもあるため、開閉操作も簡単に行えます。
ロールスクリーンを取り付けることで、目隠し効果でよりプライベートな空間を楽しむことができます。
また、キャンバスカラーも豊富なため、自宅の雰囲気に合わせて選択することができます。
通常、テラス屋根やオーニングは、壁面等に部材を固定して設置します。
ですので、後付の場合は、テラス屋根やオーニングが耐え得る下地がないと設置ができません。
また、ハウスメーカーが施工した住宅の場合、壁面に穴を開けることで長期優良保証から外されてしまう可能性があるため、設置前にハウスメーカーへの確認が必要です。
30年以上オーニングを製造販売、工事を行ってきたメーカー視点から、オーニングを取り付ける際に気をつけるポイントをお伝えします。
通常、1階に設置された屋根のないウッドデッキは建築面積に含まれません。
・屋根がない:建築面積に含まれない
・屋根があって3方向が開放的:建物からの長さが2m以下なら含まれない
(2m以上の場合は、先端から2mを超えた建物側の部分は含まれる)
・屋根があって3方向が閉鎖的:建築面積に含まれる
上記のように、ウッドデッキに後付で屋根を設置する場合、建築面積に含まれる可能性があるので注意が必要です。
ウッドデッキに後付で屋根を設置する場合は、管轄の自治体に事前協議の上、ご確認をお願いいたします。
オーニングが建築基準法において建築確認申請が必要な建築物としてみなされるのかどうかについて詳しく解説しています。
ウッドデッキに屋根を設置することで日差しや雨は防いでくれますが、強風や積雪で屋根が壊れてしまう可能性があります。
また、屋根が日よけとなるので、夏は過ごしやすくなるのですが、冬は日差しが部屋に入りにくくなり、室内の温度が上がらず寒くなる場合があります。
ですので、お住まいの地域の気候風土や方角による日当たりなどを考慮して屋根の種類を選んでいただくことが大切です。
オーニングは、冬の寒い時期や強風、降雪の際は簡単に収納ができるので、ウッドデッキの屋根としておすすめです。
夏場のウッドデッキは、表面温度が上昇しやすく、やけどや劣化のリスクが高まります。
また、夏場だけでなく、雨の日や雪の日等でもウッドデッキが濡れてしまうことで、劣化が進行しやすくなります。
ウッドデッキに屋根を設置することによって、快適性や耐久性を向上させることができ、活用の幅が広がります。
しかし、ウッドデッキに屋根を後付で設置する際には注意点もあるため、事前に十分な確認と検討が必要になります。
BXテンパルは、オーニングのメーカーとして壁付けタイプやパーゴラタイプ、独立型のオーニングをラインナップしています。
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オーニング設置で後悔しないためのポイントについて詳しく解説しています。