「出入口の近くだけ、いつも寒い」
「搬入口を開けるたびに作業スペースまで冷気が流れ込んでくる」
工場・倉庫の管理者様や設備担当者様から、こうしたお悩みをよくお聞きします。
一般的な間仕切りやのれんでは防ぎきれない「隙間風」や「強風」は、作業環境の悪化だけでなく、空調効率の低下にもつながります。
この記事では、工場の隙間風が発生する原因から、ビニールカーテンによる具体的な対策方法、屋外で使用する際の注意点までを分かりやすく解説します。
\工場の隙間風対策のポイント/
目次
工場の出入口や搬入口は、隙間風が発生しやすい代表的な場所です。まずはその原因と、冷気の侵入によって作業環境や空調効率にどんな影響が出るのかを見ていきましょう。
工場や倉庫で隙間風が発生しやすいのは、トラックの荷捌きを行う搬入口や、人の出入りが多い出入口です。
これらの開口部はシャッターやドアを開けっ放しにする時間が長く、外気が室内へ直接流れ込みやすい構造になっています。
加えて、開口部の面積が大きい工場ほど、風が通り抜ける「風の道」ができやすく、わずかな隙間からでも冷気や強風が入り込んでしまいます。
開口部から冷気が入り込むと、工場内の温度が下がりやすくなります。また、暖房で温めた空気も外へ逃げてしまうため、室内の温度を維持しにくくなります。
そのため、暖房を稼働させていても十分に暖まりにくくなり、設定温度を維持するために暖房設備への負荷が大きくなる場合があります。
隙間風対策としては、開口部そのものにパッキンやすきまテープを施工する方法や、簡易的な風よけパネルを設置する方法などもあります。
ただし、これらは小さな隙間を塞ぐことはできても、シャッターや扉を開け閉めするたびに生じる外気の流入までは防げません。
搬入や作業のたびに開口部を開閉する工場・倉庫では、開口部を丸ごと仕切りながらも、人や物の出入りを妨げない対策が求められます。そのような開口部の仕切りには、ビニールカーテンを活用する方法があります。
工場の寒さ対策全般については、下記の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
▶工場の寒さ対策|現場を快適にする「空間の仕切り方」
冷気や外気の侵入を防ぐには、開口部をビニールカーテンで仕切るのが効果的です。工場の出入口や搬入口のように人や物の出入りが多い場所でも使えるので、設置時の基本的なポイントとあわせて見ていきましょう。
ビニールカーテンは、出入口や搬入口にカーテンレールを設置し、シートを吊り下げるだけで空間を仕切ることができる製品です。
壁を新たに設けるような大掛かりな工事を必要とせず、開口部を仕切れる点が特長です。
透明なシートを選べば視認性を確保しやすいため、人やフォークリフトの出入りが多い場所でも、通行時の視界に配慮した仕切りとして活用できます。
ビニールカーテンで開口部を仕切ることで、空気の不要な流出入を防ぎ、室内の温度を安定させる効果が期待できます。
これは冷気の侵入を防ぐだけでなく、暖房器具やエアコンで温めた暖気を外に逃がさないことにもつながるため、防寒・省エネの両面でメリットがあります。
ビニールカーテンによる防寒効果の詳しい仕組みは、下記の記事でも解説しています。
▶ビニールカーテンの防寒効果は?工場倉庫の活用方法を徹底解説!
出入口や搬入口にビニールカーテンを設置する際は、通行する人やフォークリフトの視界を妨げないよう、透明度の高いシートを選ぶことが基本です。
また、開閉の頻度が高い場所では、通行のたびにカーテンをくぐりやすいよう、シートを分割して吊るす、取っ手を付けるなど、通行のしやすさにも配慮した設置方法を検討しましょう。
ビニールカーテンは、設置場所が屋外か半屋外か、透明性が必要かどうか、出入りの頻度はどれくらいかなど、工場の使用環境や目的によって選ぶべき仕様が変わります。
屋外や半屋外に設置する場合は、紫外線や雨風などの影響を受けるため、設置環境に適した耐候性のあるシートを選ぶことが重要です。シートの厚みだけでなく、素材や補強方法なども含めて仕様を検討しましょう。
屋外用ビニールカーテンの仕様決定のポイントは、下記の記事で詳しく紹介しています。
▶BXテンパルが教える!屋外ビニールカーテン|仕様決定のポイント
目隠しをしたい場所では不透明タイプ、視界を確保して安全に通行したい場所では透明タイプなど、設置目的に合わせてシートを選びます。また、防炎・防虫・耐寒など、必要な機能を備えたシートを選択することも重要です。
人の往来が多い出入口か、フォークリフトが頻繁に通る搬入口かによっても、最適な仕様は異なります。
手で押し開ける一般的な方式のほか、通行の妨げにならないよう自動で開閉するタイプもあります。開口部の使用頻度や通行するものに応じて、開閉のしやすさとの両立を検討しましょう。
開口部の大きさや風の入り方、カーテンを使う頻度などを事前に確認したうえで、設置環境に合った仕様を選ぶことが大切です。特に強風が想定される場所では、一般的なビニールカーテンだけでは対応しきれないこともあります。
開口部の幅や高さ、1日あたりの開閉回数などを事前に確認しておくことで、必要なシートのサイズや強度、開閉方式を適切に選定できます。
現状の把握が不十分なまま設置してしまうと、サイズが合わなかったり、開閉のたびに負担がかかったりする原因になるため注意が必要です。
また、見落とされがちなポイントとして、カーテンを開けた際の「収納幅」があります。ビニールカーテンは開閉時にシートが片側(または両側)に寄せられるため、その分だけ開口部の有効幅が狭くなります。人やフォークリフトが通行する幅をしっかり確保するためにも、シートを畳んだ状態でどれくらいのスペースが必要になるか、事前に確認しておきましょう。
一般的なビニールカーテンは「吊り下げる幕」という構造上、風圧を上部のレール付近だけで受け止めることになるため、強風が常時吹き付けるような開口部では、対応が難しい場合があります。
このような環境では、シートと一体化したフレーム(芯材)で風圧を構造全体に分散させる、専用の屋外用間仕切りが選択肢となります。
ただし、中間ポール(中間芯材)を備えた仕様は、その分カーテンを開けた際の収納幅も大きくなる傾向があります。開口部の有効幅が狭くなりやすい点も踏まえ、設置場所に必要な通行幅を確保できるか、あわせて確認しておきましょう。
防風カーテンの構造的な限界と対策については、下記の記事で詳しく解説しています。
▶防風カーテンの限界は? 風圧に負けない芯材カーテン:間仕区ガード
開口部の大きさや向き、周辺の建物による風の巻き込みなど、現場ごとに風の当たり方は異なります。
実際に導入してから「思ったより風の影響が大きかった」ということがないよう、設置前に現場の状況を確認し、必要に応じて専門業者に相談することをおすすめします。
ここからは、工場・倉庫の搬出入口のように外気が入り込みやすい開口部に適したビニールカーテンを紹介します。用途や設置環境に応じて仕様を選べる点も見ていきましょう。
BXテンパルでは、工場・倉庫の搬入口や出入口など、外気が入り込みやすい開口部に適したビニールカーテンを、用途や設置環境に応じてオーダーメイドでご提案しています。
透明・不透明、防炎・防虫・耐寒といった機能性シートを組み合わせられるほか、大きな開口部にも対応できる間仕区シリーズをご用意しています。
▶間仕区シリーズ|搬入出口の冷気・熱気を止めたい
搬出入の頻度が高い開口部には、開閉のしやすさと防風・防寒性能を両立した仕様が適しています。
防風・防寒の効果を高めようとして厚手のシートを選びすぎると、開閉の際に重くなり、作業性が損なわれることがあるため、設置場所の風の強さと日々の開閉頻度の両方を踏まえて選ぶことが大切です。
屋外や半屋外の開口部では、カーテン上部のレールだけで風圧を支えきれないケースがあるため、カーテンの中間に「中間ポール(中間芯材)」を設けて風圧を分散させる仕様が必要になることがあります。
風の強さや開閉頻度によっては、中間ポールを地面や床にしっかりと固定する「フランス落とし」を併用することで、さらに安定性を高められる場合もあります。
このように、設置環境や開口部のサイズによって求められる仕様は異なるため、現場の状況に合わせたオーダーメイドでの製作が安心です。
工場の隙間風対策では、まず侵入箇所や使用環境を確認し、開口部の用途に適した仕切りを選ぶことが重要です。
屋内の一般的な間仕切りであれば標準的なビニールカーテンで対応できますが、屋外・半屋外で強風が想定される開口部では、中間ポールを備えた仕様や、風圧に耐える構造の間仕切りが必要になる場合があります。
BXテンパルでは、工場・倉庫の開口部対策として、用途や設置環境に応じたビニールカーテンをオーダーメイドでご提案しています。
現場の状況に合わせたご相談・無料お見積もりも承っておりますので、開口部の隙間風・寒さ対策でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。