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飲食店・小売店のビニールカーテンはどう選ぶ?後悔しない選び方

飲食店・小売店のビニールカーテンはどう選ぶ?後悔しない選び方

「テラス席が寒くて冬は使えない」
「喫煙スペースの煙やにおいが気になる」「入口から冷気や虫が入ってくる」といったお悩みはありませんか。ビニールカーテンで囲えば解決しそうだと思いつつ、種類が多くて何を基準に選べばよいのかわからない、という声をいただくことがあります。

ビニールカーテンは、飲食店や小売店のテラス席・喫煙スペース・出入口で、雨風や冷気をやわらげる手段として広く使われています。大がかりな工事をせずに導入できる一方で、生地や取付方式の選び方を誤ると、風でばたついたり、数年で黄ばんだりして後悔につながることがあります。

店舗の条件に合った生地と取付方式を選び、設置前に確認すべきことを押さえておけば、快適に長く使うことができます。

本記事では、飲食店・小売店のオーナー・店長の方に向けて、店舗用ビニールカーテンの選び方を、生地・厚み・機能、取付方式と風対策、そして見落としがちな法規の確認と日々の手入れまで順を追って解説します。

\店舗用ビニールカーテン選びのポイント/

POINT1
屋外テラスは糸入り透明と防炎ラベル付きが基本です
POINT2
囲うほど消防・喫煙・建築の扱いが変わるため事前確認が大切

1.店舗にビニールカーテンを付けるとどう変わる?

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結論からお伝えすると、ビニールカーテンは「雨風と冷気をやわらげ、視界は保ちたい」という店舗の要望に、比較的少ない工事で応えられる間仕切りです。ただし万能ではないため、まずは得意なことと苦手なことを整理しておきましょう。

①得意なこと・苦手なこと

得意なのは、風や雨の吹き込みを抑えること、冷暖房で整えた空気を逃がしにくくすること、虫やほこりの侵入を減らすことです。透明な生地なら外からお店の様子が見え、客席からも通りの景色を楽しめます。開けて束ねるだけで元の開放的な空間に戻せる点も、店舗では大きな利点です。

一方で、ビニールカーテンは布の一種ですから、完全な密閉や防音はできません。裾やレールとの間には多少の隙間が残り、音やにおいをすべて遮ることは難しいと考えておくと、期待とのずれが生まれにくくなります。

②店舗でよくある3つの使い方

1つ目はテラス席の囲いです。秋から春にかけて風を防ぎ、暖房器具と組み合わせることで屋外席を使える期間を延ばすことができます。2つ目は喫煙スペースの区切りで、煙の流れをある程度コントロールし、通行する方への配慮にもつながります。ただし法規上の扱いが大きく変わるため、第4章で詳しく触れます。

3つ目は出入口や搬入口の風よけです。開け放しにしがちな入口に設ければ、冷気や虫の侵入をやわらげ、空調の効きが安定します。いずれの使い方でも「どこまで囲うか」によって選ぶ生地や取付方式が変わるため、次章から順に見ていきましょう。

▶ビニールカーテンの導入ガイドについてはこちら

2.店舗用ビニールカーテンの選び方

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ビニールカーテンの選び方は、生地の種類、厚み、機能の3つに分けて考えると整理しやすくなります。店舗では「お客様からどう見えるか」という視点が加わる点が、工場や倉庫との大きな違いです。

①生地の種類は「見え方」と「強さ」のバランスで選ぶ

透明のビニールカーテンには、糸を入れていない「透明」と、透明フィルムの間にポリエステル糸を格子状に挟んだ「糸入り透明」があります。糸なしの透明は視界がもっともクリアですが、引き裂きに弱いため、風の当たらない屋内向きです。屋外のテラス席や出入口では、風で裂けにくい糸入り透明が基本になります。

目隠しをしたい場合や、腰から下だけを丈夫にしたい場合には、基布の両面をビニールで覆った不透明または半透明の「ターポリン」と呼ばれる生地を組み合わせる方法もあります。夏場に風は通したいという店舗では、網状の「メッシュ」を選ぶ、あるいは季節で張り替えるという考え方もあります。

生地 見え方 強さ 向いている場所
透明(糸なし) もっともクリア 引き裂きに弱い 屋内、風の当たらない場所
糸入り透明 格子がわずかに見える 風に強い テラス席、出入口など屋外
ターポリン 不透明〜半透明 丈夫 目隠し、腰から下の補強
メッシュ 網目で外が見える 風を通す 夏場の日よけ・虫よけ

②厚みは「厚いほどよい」とは限らない

厚みは一般に、屋内なら0.3mm前後、屋外なら0.5mm前後が目安とされています。厚くなるほど風には強くなりますが、その分重くなり、レールや取付下地への負担が増えます。営業中にスタッフが片手で開け閉めするテラス席では、重すぎる生地は扱いづらく感じることがあります。

また、ビニール(塩化ビニル樹脂)は低温で硬くなる性質があり、厚い生地ほど冬場の硬さが目立ちます。風対策は厚みだけに頼らず、次章で触れる中間ポールや固定方法と組み合わせて考えることをおすすめします。

出典:塩ビ工業・環境協会「塩ビの特徴」

③店舗で確認したい5つの機能

生地に加える機能のうち、店舗で特に確認したいのは次の5つです。

・防炎:小さな火が当たっても燃え広がりにくい性能。飲食店・物販店では原則として防炎ラベル付きを選びます(詳しくは第4章)

・耐候・UVカット:紫外線による黄変や硬化を遅らせる機能。屋外テラスでは寿命に直結します

・耐寒:低温でも硬くなりにくい配合。冬場に開閉する場所で効果を実感しやすい機能です

・防虫:紫外線に寄ってくる虫を抑えるオレンジ系の着色。郊外店の出入口などに向きます

・帯電防止:静電気によるほこりの付着を抑える機能。汚れが目立ちにくくなります

すべてを盛り込む必要はありません。テラス席なら「糸入り透明+防炎+耐候」、冬場に開け閉めの多い入口なら「+耐寒」といったように、使う場所と季節から優先順位をつけるとよいでしょう。

3.取付方式と風対策の考え方

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生地が決まったら、次は「どう取り付けるか」です。店舗では開閉のしやすさと見た目、そして屋外なら風への備えが判断の軸になります。

①カーテンレール方式と下地の確認

もっとも一般的なのは、上部にレールを取り付け、ランナーで吊って横に開閉するカーテンレール方式です。片側に寄せる「片引き」と、中央から左右に開く「引分け」があり、出入りの多いテラス席の入口には引分けが向くことが多いとされています。

レールを固定する下地(構造体)の確認は欠かせません。軒先テントのフレーム、木の柱、鉄骨など下地の種類によって使える金物が変わり、下地がない場所ではワイヤーや専用の金具で対応する場合もあります。賃貸テナントの場合は、ビス穴を開けてよいか、退去時の原状回復をどう扱うかを、あらかじめオーナーや管理会社に確認しておくと安心です。

見た目の面では、レールやポールを黒などの落ち着いた色でそろえると外観になじみやすくなります。開けたときにカーテンがたまる幅を、客席や通路とあわせて確認しておくことも大切です。

②固定式・のれん式という選択肢

開閉の必要がない面は、生地の縁に打ったハトメ(金属のリング)にロープを通して柱に固定する固定式のほうが、隙間が小さく風にも強くなります。喫煙スペースの出入口のように、両手が使えなくても通り抜けたい場所では、短冊状の生地を垂らしたのれん式が使われることもあります。

テラス席では、開閉する正面だけをカーテンレール方式にし、側面は固定式にするといった組み合わせがよく採用されます。開閉する面を絞ることで、隙間風と費用の両方を抑えることができます。

③風速から考える風対策

屋外のビニールカーテンで後悔の声が多いのは、風への備えが足りなかったケースです。気象庁の「風の強さと吹き方」では、平均風速10〜15m/sを「やや強い風」とし、傘がさせない、樋が揺れ始める状態とされています。15〜20m/sの「強い風」になると、看板やトタン板が外れ始めるとされ、この段階ではビニールカーテンを閉めたまま使うことは想定しにくくなります。

出典:気象庁「風の強さと吹き方」

風対策の部材には、裾に重りを縫い込むチェーンウェイト、カーテンの中間に立てて床のピンで固定する中間ポール、端部を壁に押さえるフラットバーなどがあります。一般に、裾のチェーンだけで対応できるのは弱い風までで、屋外では中間ポールや固定式との併用が推奨されています。目安は現場条件によって異なるため、風の通り道を見たうえで組み合わせを決めるとよいでしょう。

あわせて大切なのが「強風のときは開けて束ねる」という運用です。台風の接近が予想される日や、ビル風の強い立地では、閉めたまま放置せず、束ねて縛る、あるいは外しておくことで、生地とレールの両方を守ることができます。

▶屋外ビニールカーテンの仕様決定のポイントについてはこちら

4.テラス席・喫煙スペースを囲う前に確認したい法規

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店舗のビニールカーテンで見落とされがちなのが、「囲えば囲うほど、法律上の扱いが変わる」という点です。ここでは消防、受動喫煙防止、建築・道路の3つの観点から、確認しておきたいことを整理します。いずれも建物や自治体によって判断が分かれるため、最終的には所轄の窓口への事前確認が欠かせません。

①消防法:飲食店・物販店のカーテンは防炎が原則

消防法では、飲食店や百貨店・物品販売店などの建物は「防炎防火対象物」とされ、そこで使うカーテンやどん帳などは「防炎物品」でなければならないと定められています。規模による線引きはなく、用途で決まる点に注意が必要です。

出典:東京消防庁「防炎防火対象物」

「窓のカーテンだけが対象では」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日本防炎協会の質疑応答では、間仕切りなどに使用されるカーテンもすべて規制の対象となるとされています。素材がビニールであっても、カーテンとして使う以上は同じ扱いになると考えておくのが安全です。

出典:公益財団法人日本防炎協会「防炎規制に関する質疑応答」

防炎性能は外見では判断できないため、防炎物品には「防炎表示(防炎ラベル)」を付けることになっています。見積を取るときは、防炎ラベル付きで納品されるかを確認しておきましょう。なお「防炎」は燃え広がりにくい性能であって、「燃えない」わけではありません。灰皿や暖房器具など火気のそばに生地が触れないよう、配置にも配慮が必要です。

出典:東京消防庁「防炎表示」

▶ビニールカーテンと消防法についてはこちら

②受動喫煙防止:囲うと「屋内」扱いになることがある

改正健康増進法により、飲食店をはじめとする多くの施設は原則として屋内禁煙となっています。屋内で喫煙できる場所を設ける場合は「喫煙専用室」などの基準を満たす必要があり、出入口で室外から室内に向かう0.2m/s以上の気流があること、壁・天井などで区画されていること、たばこの煙を屋外に排気することの3つが技術的基準として示されています。

出典:厚生労働省「なくそう!望まない受動喫煙。」

ここで問題になるのが「屋外」と「屋内」の境目です。厚生労働省のQ&Aでは、屋根があり、かつ側壁が概ね半分以上覆われている場合は「屋内」に該当するとされています。つまり、屋根のあるテラスをビニールカーテンで囲い込むほど、法律上は屋内に近づき、原則禁煙の対象となる可能性が出てきます。「囲えば喫煙所になる」のではなく、むしろ逆になり得る点は押さえておきたいところです。

出典:厚生労働省「改正健康増進法の施行に関するQ&A」

屋外の喫煙スペースであっても、周囲の方への配慮義務は求められます。店内の窓や換気口の近くを避けるといった工夫とあわせて、囲い方は保健所に相談しながら決めることをおすすめします。東京都のように、条例で国より厳しい規制を設けている自治体もあります。

③建築・道路・保健所:管轄ごとに確認先が違う

屋根と柱のあるテラスの側面をビニールカーテンで囲うと、建築基準法上の建築面積や床面積の算定に影響するのではないか、という論点もあります。判断は建物の条件や特定行政庁(自治体の建築指導部門)によって分かれるため、常設に近い囲いを計画する場合は、設計者や自治体の窓口に相談してから進めるとよいでしょう。

歩道上にテラス席を出している店舗では、道路管理者の道路占用許可と警察署の道路使用許可が必要とされ、歩行者のための空間を確保することも求められます。ビニールカーテンのような固定物が許可の範囲に含まれるかは、事前に道路管理者へ確認が必要です。あわせて、屋外客席については保健所への届出が求められる地域もあります。

出典:国土交通省「道を活用した地域活動の円滑化のためのガイドライン」

まとめると、防炎は消防署、喫煙は保健所、面積は建築指導部門、歩道は道路管理者と警察署と、確認先がそれぞれ異なります。自治体や年度によって運用が変わることもあるため、囲う範囲を決める前に関係する窓口へ相談しておくことが、後悔を避ける近道です。

5.長く気持ちよく使うための運用と手入れ

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ビニールカーテンは取り付けて終わりではなく、日々の運用と手入れで見た目と寿命が大きく変わります。この章では、店舗で実践しやすいポイントを3つに絞ってご紹介します。

①季節に合わせた開閉と保管

テラス席の囲いは、秋から春にかけて活躍する一方で、夏場は熱がこもりやすくなります。夏は外してメッシュに替える、あるいは開けて束ねておくといった季節運用を決めておくと、快適さと生地の寿命の両方にプラスに働きます。

外した生地は、汚れを落として乾かし、強く折り畳まずにゆるく巻いておくと折り跡がつきにくくなります。高温や直射日光の当たる場所での保管は避けたほうがよいでしょう。

②汚れの落とし方と避けたいこと

日常の手入れは、水で薄めた中性洗剤をやわらかい布に含ませて拭き、水拭きで洗剤を落とすのが基本です。飲食店では油煙やたばこのヤニが付きやすいため、こまめに拭くほうが結果的に楽になります。

避けたいのは、シンナーなどの溶剤や研磨剤の使用です。表面を傷めたり、白く曇ったりする原因になります。また、黄ばみは汚れではなく紫外線による生地そのものの変化であることが多く、拭いても元には戻りません。黄変を遅らせたい場合は、耐候・UVカットのグレードを選ぶことが現実的な対策になります。

③寿命の目安と交換のサイン

屋外で使うビニールカーテンの寿命は、一般に屋内より短く、数年単位で考えるのが目安とされています。日当たりや風、開閉の頻度で大きく変わるため、「何年もつか」よりも「交換のサインを見逃さないこと」が大切です。

透明感が落ちて客席からの見え方が変わった、生地が硬くなって開閉しづらい、裂けやハトメの外れが出てきた、といった状態は交換の目安になります。生地だけを交換し、レールや金物は使い続けられる場合も多いため、「生地は消耗品」と捉えておくと予算計画も立てやすくなります。

④専門メーカーに相談するとよいケース

間口が広い、風の強い立地で固定方法に不安がある、既存のオーニングやテントに取り付けたい、防炎ラベル付きで納品してほしい。こうした場合は、専門メーカーや施工業者に相談すると後の手戻りを避けやすくなります。現地で採寸し、下地とレールの強度、風対策の部材、機能グレードをまとめて検討できる相談先があると心強いはずです。

6.店舗のビニールカーテンでよくある質問

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最後に、店舗の方からよくいただく質問を3つ取り上げます。条件によって答えが変わるため、目安としてご覧ください。

Q. 自分で取り付けることはできますか?

屋内の風の当たらない場所で、しっかりした下地があり、サイズも小さければ、既製品を自分で取り付けることは可能です。一方、屋外のテラス席のように風を受ける場所や間口が広い場所では、レールの固定や風対策の部材まで含めた設計が必要になります。既存の柱やサッシに穴を開けると強度が落ちるおそれもあるため、ケースによって異なる部分は専門業者にご相談ください。

Q. テラス席をビニールカーテンで囲えば、喫煙スペースにできますか?

囲い方によっては、かえって難しくなる場合があります。屋根があり側壁が概ね半分以上覆われると法律上「屋内」と扱われ、飲食店では原則禁煙の対象になり得るためです。屋内で喫煙できるようにするには喫煙専用室の基準を満たす必要があり、ビニールカーテンだけでその要件を満たせるとは限りません。囲う範囲と喫煙の可否については、計画の段階で保健所にご相談ください。

Q. 数年で黄ばんできました。不良品でしょうか?

屋外で使うビニールは、紫外線の影響で徐々に黄ばみや硬化が進むのが一般的で、多くの場合は経年による変化です。黄ばみは拭いても戻らないため、気になる場合は生地の交換を検討し、次は耐候・UVカットのグレードを選ぶと進行を遅らせやすくなります。使用環境によって進み方は異なりますので、状態を見ながら判断するとよいでしょう。

7.まとめ

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飲食店・小売店のビニールカーテン選びは、屋外なら「糸入り透明+防炎ラベル付き」を基本に、耐候や耐寒などの機能を使う場所と季節に合わせて足していく、という順番で考えると迷いにくくなります。取付方式は開閉する面と固定する面を分け、風対策は部材と「強風時は開けて束ねる」運用をセットで考えることが大切です。

そして忘れてはならないのが、囲う範囲によって消防・受動喫煙防止・建築・道路の扱いが変わるという点です。確認先は管轄ごとに異なるため、計画の早い段階で相談しておくことが、後悔しない選び方につながります。

BXテンパルでは、店舗の出入口やテラス席向けのビニールカーテンを、防炎・耐寒・防虫などの生地からお選びいただけます。設置場所の条件に合わせて生地や取付方式をご提案いたしますので、ビニールカーテンの導入を検討される際は、お気軽にご相談ください。

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