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防風カーテンの限界は? 風圧に負けない芯材カーテン:間仕区ガード

防風カーテンの限界は? 風圧に負けない芯材カーテン:間仕区ガード

工場の開口部や荷捌き場において、「外からの風が吹き込んで寒い」「ホコリや雨が入ってくる」といった悩みを抱えているご担当者様は多いのではないでしょうか。
対策としてまず思い浮かぶのが、ホームセンターやECサイトで手軽に購入できる「ビニールカーテン」や「防風カーテン」です。
しかし、まず前提としてご理解いただきたいのは、一般的なビニールカーテンは「吊り下げる幕」であるため、構造的に風を“完全に”防ぎきることは難しいという点です。
そのため、実際に設置してみると「風でバタバタと暴れてうるさい」「すぐに端が破れてしまった」「結局、すきま風が入ってきて寒い」といったトラブルに見舞われるケースが後を絶ちません。
なぜ、「防風」と名のつくカーテンを選んだのに、風の問題は解決しないのでしょうか?
この記事では、多くの人が陥りがちな「防風カーテン選びの落とし穴」と、風圧に耐えるための「芯材カーテン(間仕区ガード等)」について、専門家の視点から解説します。

\防風カーテンのポイント/

POINT1
ビニールカーテンでの防風は難しい
POINT2
芯材カーテン・間仕区ガードでできることがあります!


1.「防風カーテン」のお悩みはありませんか? ――よくある3つのケース

工場での悩み

まず、「防風カーテン」として市販されている一般的なビニールカーテンを屋外や風の強い場所に設置した際に起こりやすい、代表的な3つのケースを見てみましょう。

ケース1:風でバタバタと暴れ、音が気になる

最も多いお悩みが、カーテンの「バタつき」です。風を受けたカーテンが激しく波打ち、バタンバタンと大きな音を立てる現象です。これは単に「うるさい」だけではありません。カーテンが暴れているということは、隙間ができるということであり、そこから風や雨、ホコリが侵入している証拠でもあります。

ケース2:強風で生地や固定部が破損してしまった

設置して数ヶ月も経たないうちに、カーテンの端が裂けたり、上部のレールが曲がってしまったりした経験はありませんか?

「安物だったから?」と思われるかもしれませんが、根本的な原因は製品の質ではなく、風圧に対する構造的な無理にあります。


ケース3:すきま風が入り、防寒効果が得られにくい

「防風」を目的にカーテンを設置する方の多くは、本音では「寒さ対策(防寒)」を期待しています。しかし、バタつきによって隙間だらけになったカーテンでは、冷気の侵入を防ぐことはできず、期待した空調効率の改善や体感温度の上昇は得られません。



2.なぜ「一般的な防風カーテン」では風対策が難しいのか?

なぜ風対策は難しいのか?

なぜ、上記のようなお悩みが起こるのでしょうか。それは、「防風カーテン」として市販されている製品の多くが、屋外の「風圧」を想定していないためです。専門家の視点で、その技術的な理由を解説します。

理由1:「防風」と「防寒(すきま風対策)」が混同されやすい

多くの場合、「防風」を「すきま風を防ぐ(防寒)」ことと同じだと捉えています。しかし、空気の移動を遮断するだけの「防寒」と、強風の物理的な衝撃を受け止める「防風」では、求められる強度が全く異なります。「防風」を謳っていても、一般的なビニールカーテンは室内の仕切りや穏やかな環境での防寒を想定しているものが多く、屋外の風圧に耐える設計にはなっていないのです。

理由2:風圧を「点」で支える「吊り下げ構造」の特性

これが最大の理由です。一般的な「防風カーテン」は上部のレールから「吊り下がっている」だけの構造です。

風圧はカーテンの「面」全体にかかりますが、その強大な力を支えているのは、レールと接触している上部のわずかな「点」だけです。その結果、負荷が一点に集中し、引き裂かれるように破損してしまいます。風速数メートルを超える環境では、「吊り下げ式」であること自体がリスクとなるのです。

理由3:「気密性」が確保しにくく、風の影響を受けやすい

一般的な「防風カーテン」は、床や壁との間に隙間が生じやすい構造です。風は狭い隙間を通り抜ける際に加速する性質があるため、この隙間がカーテンのバタつきをさらに助長し、破損を早める原因となります。



3.「吊るすカーテン」から「フレーム構造の間仕切り」へ

風圧に耐え、かつスムーズに開閉し、気密性も確保したい。

この難題を解決するには、「シートを吊るす(一般的な防風カーテン)」という発想を捨て、「フレーム構造の『間仕切り』を設置する」という発想の転換が有効です。

フレーム構造の間仕切り風カーテン


4.BXテンパルのご提案:屋外用間仕切り「間仕区ガード」

そこでBXテンパルがご提案するのが、屋外用間仕切り 「間仕区ガード」です。

これは、一般的に「芯材カーテン」とも呼ばれる製品群にあたり、市販の「ビニールカーテン」とはまったく異なります。

「間仕区ガード(芯材カーテン)」とは? 一般的な「防風カーテン」との決定的な違い

間仕区ガード最大の特徴は、「風対策のフレーム構造」にあります。

シートと一体化した縦フレーム(芯材)が複数配置されており、これらが風圧を構造体全体で分散して受け止めます。「吊るす」だけの一般的な「防風カーテン」とは異なり、構造として風圧に対抗するため、従来のカーテンのような「バタつき」を抑えることができます。

また、シートは「片折りたたみ方式」でアコーディオンのようにコンパクトに収納でき、スムーズな開閉操作が可能です。

耐風性能・サイズ対応力とコストパフォーマンス

間仕区ガードは、風速10m/s程度までの風に対応可能です。

これは、通常の雨風であれば十分にしのげる強度です。さらに、仕様として最大巾40m(※両開きタイプ)といった非常に大きな開口部にも対応できる点も注目です。

また、完全に固定されたシャッター等を新設する大規模な工事に比べ、設置コストや工期を抑えられる点も大きなメリットです。

間仕区ガード


【比較表】一般的なビニールカーテン vs 間仕区ガード(芯材カーテン)

それぞれの違いを整理しました。

比較項目

一般的なビニールカーテン 

間仕区ガード(芯材カーテン)

主目的

簡易な間仕切り、屋内

屋外の防風・防雨・防塵、気密性確保

耐風性能

バタつき・破損が発生する

構造で受け止めバタつき軽減

気密性

隙間が多く、風でめくれ上がる

隙間は多いが芯材の固定でめくれ上がらない

操作性

軽いが風であおられ、扱いづらい

芯材の重量分、開閉操作は大変

適応環境

屋内、無風時

屋外に面した開口部



【コラム】工場の多様な課題を解決する「芯材カーテン」の活用事例

もし、お客様の課題が「風圧」だけでなく、「工場内の空調効率」「防虫」「衛生管理」など多岐にわたる場合は、当社の施工事例記事『【施工事例で解説】工場の課題を解決するビニールカーテン活用術』もぜひご参照ください。芯材入りの高性能カーテン(間仕切り)を適切に配置することで、屋内・半屋外環境を劇的に改善した事例をご紹介しています。


工場の課題を解決するビニールカーテン活用術

工場の課題を解決するビニールカーテン活用術

実際の施工事例をもとに、ビニールカーテンを使用した工場の課題解決策を具体的にご紹介しています

5.まとめ:工場の風対策でお悩みなら、専門家へのご相談もご検討ください

最適な風対策

工場の風対策において、最もコストがかかるのは「役に立たない製品を何度も買い直すこと」です。

  • 一般的なビニールカーテン: 吊り下げ構造の限界で、風圧に耐えられずバタつきや破損の原因になります。
  • 間仕区ガード(芯材カーテン): 風圧を構造で受け止め、操作性と気密性を両立した「屋外用間仕切り」です。
迷われた際は、ぜひ一度BXテンパルにご相談ください。
現場の状況を詳しくヒアリングし、カーテンから間仕切りまで、貴社に最適な「風対策の正解」をご提案いたします。

産業施設の問題解決

工場・物流倉庫の改善例

工場や物流倉庫など、産業施設のシート間仕切りを使った問題解決事例をお伝えします

 
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