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暑さ指数(WBGT)とは?意味・危険度・早見表をわかりやすく解説

暑さ指数(WBGT)とは?意味・危険度・早見表をわかりやすく解説

夏になると、天気予報やニュースで「暑さ指数(WBGT)」という言葉を耳にする機会が増えます。

WBGTは、熱中症の危険度を判断するための指標として、学校の部活動やスポーツ現場、工場・建設現場などさまざまな場所で活用されています。

近年は猛暑日が増え、屋外での活動や作業環境における熱中症対策の重要性が高まっています。その中で注目されているのが、気温だけでは判断できない暑さの危険度を示す「WBGT」です。

本記事では、暑さ指数(WBGT)の意味や危険度の目安、確認方法、熱中症対策への活用方法について分かりやすく解説します。

\WBGTで熱中症を防ぐためのポイント/

POINT1
WBGTで熱中症リスクを正確に判断!
POINT2
WBGTに応じた行動で予防が重要!

1.暑さ指数(WBGT)とは



【WBGTの意味と読み方】

WBGTとは「Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)」の略で、日本語では「暑さ指数」と呼ばれています。

これは、気温だけでなく湿度や日射などの要素を含めて、熱中症の危険度を評価するための環境指標です。

人が感じる暑さは、単純な気温だけでは決まりません。湿度が高い場合には汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。また、直射日光や地面からの照り返しが強い場所では、体が受ける熱の負担が大きくなります。

WBGTはこうした複数の要素を組み合わせて算出されるため、実際の環境における暑さの危険度をより正確に判断できる指標として利用されています。

【WBGTが熱中症対策の指標として使われる理由】

熱中症は、体温調節がうまく働かなくなることで発生します。特に湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなるため、気温がそれほど高くなくても熱中症のリスクが高まる場合があります。

また、屋外では直射日光やアスファルトからの照り返しなどによって、体にかかる熱の負担がさらに増加します。こうした環境では、気温だけでは危険度を正しく判断することができません。

そのため、学校の部活動やスポーツ大会、工場や建設現場などでは、WBGTを基準にして活動の可否や作業時間の調整が行われています。WBGTは熱中症対策を考えるうえで、非常に重要な指標のひとつといえます。

【気温との違い】

気温は空気の温度を示す数値ですが、WBGTは人が感じる暑さや体への負担を評価する指標です。そのため、同じ気温であっても環境条件によってWBGTの数値は大きく変わります。

例えば、湿度が高い日や日差しが強い場所ではWBGTが高くなりやすく、熱中症の危険性も高まります。また、コンクリートやアスファルトが多い場所では地面からの輻射熱の影響を受け、WBGTが上昇することがあります。

このように、実際の暑さや体への負担を把握するためには、気温だけでなくWBGTを確認することが重要です。

2.暑さ指数(WBGT)の危険度



【WBGTの基準値(危険レベル)】

WBGTには、熱中症の危険度を判断するための基準が設けられています。数値が高くなるほど体への負担が大きくなり、運動や作業の制限が必要になります。

WBGT 危険度 行動の目安
21未満 ほぼ安全 通常の活動が可能
21以上~25未満 注意 適度な休憩と水分補給
25以上~28未満 警戒 激しい運動は控える
28以上~31未満 厳重警戒 屋外活動を制限
31以上 危険 原則として活動中止

特にWBGTが28を超えると、熱中症の発生リスクが大きく高まるとされています。

【WBGT早見表】

WBGT早見表
【出展:日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.3】

WBGTの危険度は、数値の目安を知っておくことで判断しやすくなります。一般的には、25を超えると注意が必要な環境とされ、28を超えると熱中症の危険性が高い状態とされています。

さらに31以上になると危険レベルとされ、学校の部活動やスポーツ活動では中止の判断が行われることもあります。日常生活でも、この数値を目安に屋外活動を調整することが大切です。

【WBGT28・31・33の危険度】

WBGTの中でも、特に注目される数値が28、31、33です。 WBGTが28以上になると「厳重警戒」の段階に入り、激しい運動や長時間の屋外活動は控える必要があります。学校の部活動では、この数値を基準として活動制限が行われるケースもあります。

WBGTが31を超える場合は危険レベルとされ、多くのスポーツ団体や教育機関では運動の中止が推奨されます。また、屋外作業においても休憩時間の増加や作業時間の短縮など、より慎重な管理が必要になります。

WBGTが33に達するような環境では、熱中症のリスクが非常に高くなるため、不要な屋外活動は避けることが望ましいとされています。

3.暑さ指数(WBGT)はどこで確認できる?


暑さ指数(WBGT)は、日常生活の中でも比較的簡単に確認することができます。 外出や屋外活動を行う前にWBGTをチェックすることで、熱中症のリスクを事前に把握し、適切な対策を取ることができます。

現在は、環境省の公式サイトをはじめ、天気アプリやテレビの天気予報など、さまざまな方法でWBGTの情報が公開されています。これらの情報を活用することで、暑さの危険度を把握しながら安全に活動することが可能になります。

①環境省 熱中症予防情報サイト

WBGTを確認する方法として、最も代表的なのが環境省が公開している「熱中症予防情報サイト」です。

このサイトでは、全国各地の暑さ指数(WBGT)の実況値や予測値を確認することができ、地域ごとの危険度を地図形式でわかりやすく表示しています。さらに、熱中症警戒アラートの情報も掲載されており、危険な暑さが予想される場合には注意喚起が行われます。

スマートフォンからも閲覧できるため、外出前や屋外活動の前に確認しておくことで、熱中症予防に役立てることができます。特に夏場は、日々の暑さ指数をチェックする習慣をつけることが重要です。

②天気アプリ

近年では、多くの天気アプリでもWBGT(暑さ指数)を確認できるようになっています。

天気予報とあわせて、時間ごとの暑さ指数や熱中症の危険度が表示されることが多く、日中の暑さの変化を把握するのに役立ちます。スマートフォンで手軽に確認できるため、外出時や屋外作業の予定がある場合には、事前にチェックしておくと安心です。

また、アプリによっては熱中症の危険度が高まる時間帯を通知する機能があるため、日常的な熱中症対策にも活用されています。

③テレビ・ラジオの天気予報

WBGTは、テレビやラジオの天気予報でも紹介されることがあります。特に夏の時期には、気温とあわせて熱中症の危険度として暑さ指数が解説されることが増えています。

ニュースや天気予報では、WBGTの数値だけでなく「厳重警戒」や「危険」といった危険レベルも合わせて伝えられるため、直感的に暑さの危険度を理解することができます。

日常生活の中で天気予報を確認する際にWBGTにも注目することで、屋外活動や作業の判断に役立てることができます。

4.暑さ指数(WBGT)の計算方法


【WBGTの計算式】

WBGTは、湿球温度・黒球温度・乾球温度の3つの要素をもとに計算されます。屋外環境の場合は、湿度の影響を示す湿球温度、日射や輻射熱の影響を示す黒球温度、そして通常の気温である乾球温度を組み合わせて算出されます。

・屋外(太陽照射あり):0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
・屋内(太陽照射なし):0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
※WBGT、湿球温度、黒球温度、乾球温度の単位は、摂氏度(℃)

このような計算方法によって、単純な気温では把握できない暑さの影響を総合的に評価できる仕組みになっています。

【WBGTを構成する3つの要素】

WBGTを理解するうえで重要なのが、暑さに影響を与える3つの要素です。

・湿球温度(Tw):湿度を反映。蒸発しやすいほど低くなる。
・黒球温度(Tg):日射や照り返し(輻射熱)を反映。
・乾球温度(Ta):一般的な気温。

まず基本となるのが気温(乾球温度)で、空気の温度そのものを示します。次に湿度(湿球温度)があり、湿度が高いほど汗が蒸発しにくくなり体温が下がりにくくなります。

さらに重要なのが輻射熱(黒球温度)です。これは太陽光や地面からの照り返しなどによって発生する熱で、屋外環境では体に大きな影響を与えます。特にアスファルトやコンクリートの多い場所では、輻射熱によってWBGTが高くなる傾向があります。

5.暑さ指数(WBGT)の測定方法


暑さ指数(WBGT)は、気温だけでは把握できない熱中症の危険度を判断するための指標です。WBGTの数値を正確に把握するためには、専用の測定器を使用して環境条件を測定する必要があります。

近年は、学校の運動場やスポーツ施設、工場や建設現場など、屋外で活動するさまざまな場所でWBGTの測定が行われています。現場の環境に応じて暑さ指数を確認することで、活動内容の調整や休憩時間の確保など、熱中症対策に役立てることができます。

【WBGT測定器の種類】

WBGTを測定するためには、専用のWBGT測定器を使用します。この測定器は、暑さ指数を算出するために必要な環境データを測定できるように設計されています。

一般的なWBGT測定器は、湿度の影響を反映する湿球温度、日射や輻射熱の影響を測定する黒球温度、そして通常の気温である乾球温度を測定し、それらの値をもとにWBGTを計算します。

現在は、持ち運びができる携帯型の測定器が多く普及しており、学校の部活動やスポーツ大会、工場や建設現場などで幅広く活用されています。現場で手軽に暑さ指数を確認できるため、熱中症対策の一環として導入されるケースが増えています。

【WBGTの測り方】

WBGTを測定する際は、測定器を設置して一定時間計測を行い、表示された数値を確認します。測定器にはセンサーが内蔵されており、周囲の温度や湿度、輻射熱の状況を自動的に測定してWBGTの値を算出します。

測定を行うことで、その場所の暑さ環境を数値として把握することができます。これにより、屋外活動や作業を行う際に、熱中症のリスクを判断しながら安全な環境管理を行うことが可能になります。

特に屋外での活動や作業が長時間にわたる場合には、定期的にWBGTを確認することが重要です。環境条件は時間帯や天候によって変化するため、状況に応じて数値を確認することで、より適切な対策につながります。

【測定器の設置場所と測定のポイント】

WBGTの数値は、測定する場所によって大きく変わることがあります。そのため、実際の活動環境に近い場所で測定することが重要です。

例えば、直射日光が当たる場所では輻射熱の影響によってWBGTが高くなりやすく、日陰や風通しの良い場所では数値が低くなる傾向があります。また、地面の材質や周囲の建物の影響によっても環境条件は変化します。

正確な暑さ指数を把握するためには、活動場所や作業場所に近い位置で測定を行い、実際の環境に近い数値を確認することが大切です。こうした測定結果をもとに休憩時間の調整や作業環境の改善を行うことで、熱中症のリスクを軽減することにつながります。

6.暑さ指数(WBGT)に応じた行動指針


暑さ指数(WBGT)は、単に暑さを示す数値ではなく、その環境でどのように行動すべきかを判断するための目安として活用されています。WBGTの値に応じて活動内容や作業方法を調整することで、熱中症のリスクを大きく下げることができます。

特に夏場は、時間帯や天候によってWBGTが大きく変化するため、その都度状況を確認しながら適切な対応を取ることが重要です。ここでは、運動・屋外作業・警戒情報の3つの観点から、WBGTに応じた行動の考え方を解説します。

【WBGTと運動の目安】

運動時は体温が上昇しやすく、発汗量も増えるため、WBGTの影響を強く受けます。そのため、学校の体育授業や部活動、スポーツ活動では、WBGTを基準に運動の強度や実施可否を判断することが一般的です。

WBGTが低い場合は通常通りの活動が可能ですが、数値が上がるにつれて運動の強度を下げたり、休憩の回数を増やしたりする必要があります。さらに高い数値になると、運動そのものを中止する判断が求められることもあります。

無理に活動を続けると、体温調節が追いつかず熱中症のリスクが高まるため、WBGTの数値に応じて柔軟に対応することが重要です。

【WBGTと屋外作業の基準】

工場や建設現場などの屋外作業では、WBGTは作業環境の安全管理における重要な指標となります。高温環境での作業は体への負担が大きく、長時間の作業によって熱中症のリスクが高まります。

そのため、WBGTの数値に応じて作業時間の短縮や休憩の確保、作業スケジュールの見直しなどを行うことが必要です。特にWBGTが高い場合には、連続作業を避け、こまめに体を休めることが重要になります。

また、作業環境を改善する取り組みも有効です。日陰の確保や風通しの確保、冷却設備の活用などを組み合わせることで、作業者の負担を軽減し、安全な環境づくりにつなげることができます。

【WBGTと熱中症警戒アラート】

近年では、WBGTの予測値をもとに「熱中症警戒アラート」が発表されるようになっています。これは、熱中症の危険性が特に高いと予測される日に、注意を呼びかけるための情報です。

アラートが発表された場合は、外出や屋外活動をできるだけ控え、室内でもエアコンを適切に使用するなどの対策が求められます。また、高齢者や子どもなど、熱中症になりやすい人への配慮も重要です。

WBGTの数値とあわせて警戒アラートを確認することで、その日の暑さの危険度をより正確に把握することができ、適切な行動につなげることができます。

7.暑さ指数(WBGT)を活用した熱中症対策


暑さ指数(WBGT)は、熱中症の危険度を判断するための重要な指標として、さまざまな場面で活用されています。WBGTは気温だけでなく湿度や日射などの影響も含めて算出されるため、実際の暑さ環境をより正確に把握することができます。

そのため、WBGTの数値を参考にすることで、屋外活動や作業の安全管理を行いやすくなります。近年では、学校の部活動やスポーツ活動、工場や建設現場の作業環境、さらには日常生活においても、WBGTを基準にした熱中症対策が取り入れられています。

①学校・スポーツでの活用

学校の体育授業や部活動、スポーツイベントでは、WBGTを基準に活動の可否を判断する取り組みが広く行われています。特に夏場は、気温が高いだけでなく湿度や日差しの影響によって熱中症のリスクが高まるため、WBGTの数値を確認しながら安全管理を行うことが重要です。

例えば、WBGTが一定の基準値を超えた場合には、運動の強度を下げたり、休憩時間を増やしたりするなどの対応が取られます。さらに危険レベルに達した場合には、屋外での運動を中止する判断が行われることもあります。このようにWBGTを活用することで、児童や生徒、スポーツ参加者の安全を確保しながら活動を行うことができます。

学校での熱中症対策

学校での熱中症対策

オーニングを活用した暑熱適応について詳しく解説しています。

②工場・建設現場での活用

工場や建設現場などの作業環境でも、WBGTは重要な管理指標として活用されています。屋外作業や高温環境での作業は体への負担が大きく、熱中症が発生するリスクも高くなるため、作業環境の管理が欠かせません。

そのため、作業現場ではWBGTを定期的に測定し、数値に応じて作業時間の調整や休憩の確保を行うなどの対策が取られています。また、冷却設備の設置や日陰の確保、作業スケジュールの見直しなどを行うことで、作業者の安全を守る取り組みが進められています。WBGTを基準に環境管理を行うことは、労働災害の防止や安全な作業環境の維持にもつながります。

工場でできる熱中症対策

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工場でできる効果的な熱中症対策について詳しく解説しています。

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③日常生活での対策

WBGTは専門的な現場だけでなく、日常生活の中でも熱中症対策の目安として活用することができます。夏場に外出する際には、WBGTの情報を確認することで、その日の暑さの危険度を把握することができます。

WBGTが高い日は、外出する時間帯を調整したり、こまめに水分補給を行ったりするなどの対策を意識することが大切です。また、直射日光を避けるために日陰を利用することや、通気性の良い服装を選ぶことも熱中症予防に効果的です。

さらに、屋外で過ごす時間が長い場合には、日よけやシェードなどを活用して直射日光を遮ることで、体への熱の負担を軽減することができます。WBGTの数値を参考にしながら生活環境を工夫することで、熱中症のリスクを抑えながら安全に夏を過ごすことができます。

8.まとめ

暑さ指数(WBGT)は、気温だけでは判断できない暑さの危険度を評価するための指標です。湿度や日射、輻射熱といった要素を含めて算出されるため、熱中症のリスクをより正確に把握することができます。

特に夏場の屋外活動では、WBGTの数値を確認しながら行動することが重要です。WBGTが高い環境では、活動時間の調整や休憩の確保などの対策を行い、無理のない行動を心がける必要があります。

近年は猛暑の影響により、熱中症対策の重要性がますます高まっています。WBGTを参考にしながら環境を適切に管理し、安全で快適な屋外環境づくりを進めていきましょう。

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