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夏の暑さ対策に効果的!体感温度を下げるオーニングの効果と活用方法

夏の暑さ対策に効果的!体感温度を下げるオーニングの効果と活用方法

オーニングと体感温度のひみつ

年々厳しさを増す夏の暑さ。気温の上昇だけでなく、湿度や強い日差しも体感温度を大きく左右します。特に日中の屋外や日当たりの良い室内は、まるでサウナの中にいるかのような不快感を覚えることもあります。

そんな暑さ対策の救世主として、近年注目されているのが、オーニングです。
オーニングとは、窓やベランダ、テラスなどに設置する日よけのことで、日射を遮り、室温の上昇を抑える効果があります。しかし、オーニングの効果はそれだけではありません。実は、体感温度を下げる効果もあるのです。

このコラムでは、オーニングと体感温度の関係を紐解き、快適な夏を過ごすための活用方法について詳しく解説します。

 

1.体感温度とは?気温との違いを解説


実は、日陰も日なたも気温は同じ。違うのは体感温度。

体感温度とは、大気の温度を表す気温と違って、人の肌が感じる温度の感覚を数値で表したもので、人がその時の環境や体調などによって実際に感じる暑さや寒さのことを言います。
人は気温だけではなく、湿度、風、日射や地表面の放射熱から影響を受け、「暑い」「涼しい」と感じます。
例えば、気温が同じでも、湿度が高いと蒸し暑く感じ、風が強いと涼しく感じます。また、日射が強いと、気温以上に暑く感じることがあります。

体感温度とは

真夏の日中、日射しが照りつける中アスファルト道路を避けて、木かげを探して歩く経験は誰しもあるのではないでしょうか?木かげ下の気温もアスファルト道路の気温も同じなのに、なぜ木かげを選ぶのでしょうか?
それは、日射しを遮ることで、体に直射日光が当たらず、路面からの放射熱の影響が軽減されることで体感温度が下がり、涼しく感じるからなのです。

暑さ対策ガイドラインによる試験データ環境省まちなかの暑さ対策ガイドラインによる試験データより抜粋

 

2.オーニングが体感温度を下げる仕組み

オーニングが体感温度を下げる最大の理由は、日射を遮ることにあります。
オーニングを設置して日陰をつくり出すことで、体感温度上昇の要因である、日射による輻射熱を遮断します。輻射熱とは、太陽からの赤外線が直接人体に当たることで感じる熱のことで、体感温度を大きく上昇させる要因の一つです。
この輻射熱が遮断されることで、オーニングの下の体感温度は、日なたと比べると涼しく感じるのです。

体感温度マイナス7℃

埼玉県桶川市にて2016年9月に実施された暑熱試験では、オーニングの下の体感温度は日向と比べると最大7℃、暑さ指数は2.2℃下がるということが確認できました。

暑熱試験・効果測定
体感温度の指標

<実験地:埼玉 桶川試験場にて2016年9月に測定(気温30℃)>※試験測定値であり、保証値ではありません。

標準新有効温度SET(Standard Effective Temperature)

SET(エスイーティースター)は、研究者や空調分野の技術者に広く使われている体感温度指標で、温熱的に同等な標準環境の気温(℃)ということが出来ます。
人の温冷感や快適感と良い関係性を示し、SET32℃を超えるあたりで「不快」と感じる傾向にあるようです。

湿球黒球温度WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)

WBGTは、人の酷暑限界を知るために開発され、日本では主に産業職場の熱環境評価に使われてきました。現在は屋内外の熱中症予防の指標として普及し、環境省では「暑さ指数」として全国840地点での実況予測値を公表。WBGT28℃以上では厳重警戒等になっています。

 

3.オーニングの効果的な活用方法

このようにオーニングは、日差しを遮ることで体感温度を下げ、快適な空間を作り出すのに役立つアイテムです。効果的な活用方法を知っておくことで、オーニングの効果を最大限に引き出し、より快適に過ごすことができます。
ここではオーニング活用におすすめの設置場所やオーニングの効果を高める工夫について解説します。

おすすめの設置場所①:飲食店や商業施設のテラスや休憩スペース

オーニングで日差しを遮り体感温度を下げることで、お客様の快適性を向上させ滞在時間を延ばすことができ、涼しい屋外空間が新たな魅力を創出し集客力を高めます。さらに日陰による体感温度低下はお客様や従業員の熱中症リスクを軽減し、室内への日差しを遮ることで室内温度の上昇を防ぎ、空調コスト削減にも貢献します。

人の集まる店舗づくり

人の集まる店舗づくり

オーニングを活用した店舗づくりについて詳しく解説しています。

おすすめの設置場所②:保育園や幼稚園の園庭や外廊下

オーニングで直射日光を遮り体感温度を下げることで、園児たちの熱中症リスクを軽減し、安全で快適な屋外活動を促進すると同時に、遊びや休憩の質を高め、保護者や職員の安心感にも繋がります。

子どもたちのための熱中症対策

子どもたちのための熱中症対策

子どもたちがよく利用する屋外での熱中症対策について詳しく解説しています。

おすすめの設置場所③:学校など教育施設のグラウンドやプールサイド

オーニングで強い日差しを遮り体感温度を下げることで、生徒たちの熱中症リスクを軽減し、安全かつ快適なスポーツ活動や授業を促進すると同時に、休憩時の質の向上や、集中力・学習意欲の維持にも貢献します。

学校での熱中症対策

学校での熱中症対策

教育施設での熱中症対策の効果や事例について詳しく解説しています。

おすすめの設置場所④:一般住宅のベランダやウッドデッキ、庭やガーデンスペース

オーニングを設置することで、直射日光を遮り体感温度を大幅に下げ、快適な屋外空間を創出します。これにより、家族の憩いの場が増え、洗濯物やガーデニングスペースの温度上昇を抑え、室内への日射熱侵入も防ぎ、冷房効率を高めることで省エネにも貢献します。さらに、紫外線カット効果のあるオーニングを選べば、日焼け対策にもなり、屋外での活動をより快適に楽しむことができます。オーニングの色やデザインにこだわることで、住宅の外観を美しく演出し、住まいの魅力をさらに引き出すことも可能です。

後付けオーニングで叶えるお庭活用術

オーニングで叶えるお庭活用術

庭にオーニングを設置するメリットについて詳しく解説しています。

◆効果を高める工夫◆

オーニングの体感温度低減効果を最大限に高めるには、素材選び、設置場所と角度、風通し、緑化、そして周囲の環境整備が重要です。遮熱性の高い素材を選び、日射の強い場所に適切な角度で設置することで、日差しを効果的に遮ることができます。また、オーニング下の風通しを確保し、緑化を取り入れることで、より涼しい空間を作り出すことが可能です。さらに、地面の照り返しを抑えたり、室外機への日陰を作ったりすることで、体感温度をより効果的に下げることができると同時に、エアコンの効率を高めることができ省エネにも繋がります。これらの工夫を組み合わせることで、オーニングの効果を最大限に引き出し、快適な空間を実現できます。

 

4.オーニング選びのポイント

オーニングを選ぶ際には、様々な種類の中から設置場所や目的に合わせて、種類・形状・サイズを選ぶこと、遮熱性・UVカット・防水性など必要な機能を持つ素材を選ぶことが重要です。建物の外観に合わせたデザインや、手動・電動など操作方法も考慮しましょう。設置費用やメンテナンスも確認し、信頼できる業者を選ぶことも重要です。

後悔しないオーニングの選び方

後悔しないオーニングの選び方

オーニング設置で後悔しないためのポイントをオーニング専業メーカーの視点で紹介します。

 

5.まとめ

オーニングは日差しを遮ることで体感温度を下げる暑さ対策に効果的なアイテムです。
設置場所に応じた効果的な活用方法や効果を高める工夫によって、より快適な空間をつくることができます。
暑さ対策において疑問やご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。お客様に快適に過ごしていただくために、事前調査から製品の提案、施工、アフターメンテナンスまで一貫してサポートさせていただきます。
今年の夏は、オーニングを活用して、涼しく快適に過ごしましょう。

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