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オーニングの耐久性は何年?寿命を長持ちさせる選び方とコツ

オーニングの耐久性は何年?寿命を長持ちさせる選び方とコツ

「自宅や店舗にオーニングを設置したいけど、何年くらい使えるんだろう?」「高い買い物だから、すぐに壊れないか心配…」

日差しを遮り、おしゃれな外観を演出してくれるオーニングですが、屋外に設置するため、その耐久性は誰もが気になるポイントです。

このコラムでは、プロの視点からオーニングの平均寿命を部位ごとに解説し、長持ちさせるための選び方と日々のメンテナンスの方法までを徹底解説します。

\オーニングの耐久性を高めるためのポイント/

POINT1
設置環境に合った「高耐久な製品選び」
POINT2
「正しい使用」と「定期的なメンテナンス」の徹底

1.オーニングの耐久性はどのぐらい?

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オーニングの耐久年数は、フレーム、生地、電装品といった「部位」によって大きく異なります。まずはそれぞれの平均寿命の目安を知っておきましょう。

オーニングの平均寿命は「部位」ごとに違う

屋外製品であるオーニングは、気候や設置環境、使用頻度によって寿命が変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

◆本体(フレーム・アーム)

オーニングの骨格となるフレームやアームは、アルミなどの金属でできており、比較的高い耐久性を持っています。

・平均寿命目安:10年~15年

適切な使用とメンテナンスを行えば、20年以上にわたって使えるケースもあります。ただし、強風による大きな負荷がかかったり、可動部にサビが発生したりすると、寿命は大幅に短くなります。

◆生地(キャンバス)

フレームに比べて、生地は紫外線や雨風に常にさらされるため、最も消耗が激しい部分です。

・平均寿命目安:5年~10年

交通量の多い場所や日当たりが非常に強い場所では、5年程度で色あせや撥水性の低下がみられることも珍しくありません。ただし、生地はフレームが健全であれば張り替えが可能です。


オーニング生地張り替え

オーニング生地張り替え

生地張り替えのメリット、時期、費用、パーツ交換のポイントを分かりやすく解説しています。

◆電装品(モーター等)

電動式オーニングに使われるモーターやリモコン、センサーなどの電装品にも寿命があります。

・平均寿命目安:5年~10年

モーターの寿命は使用頻度によって異なりますが、一般的に10年を過ぎると動作不良を起こしやすくなります。この場合、モーター単体の交換が必要になります。

寿命を縮める主な原因

オーニングの寿命を短くする原因には、主に屋外の過酷な環境と、それに伴うメンテナンス不足です。これらの原因を理解することで、日々の使用における注意点が明確になります。

原因①:紫外線(UV)による劣化

オーニングの本来の役割である「日よけ」は、皮肉にも生地の劣化の最大の原因となります。

・色あせ(退色):紫外線に長期間さらされることで、色あせや素材の劣化が進行します。特に濃い色は色あせが目立ちやすく、見た目の劣化につながります。
・繊維の強度低下:紫外線は生地の繊維自体の分子結合を徐々に破壊します。その結果、生地がもろくなり、ちょっとした負荷でも裂けやすくなります。
・機能性の低下:撥水加工や防汚加工も紫外線によって徐々に効果を失い、雨や汚れの影響を受けやすくなります。

原因②:風や雨による物理的な損傷

オーニングは主に日よけ用であり、風雨はオーニングに最も大きな物理的ダメージを与える要因となります。

・強風によるアーム・フレームの破損:強風や突風は、アームやフレームに許容範囲を超える負荷をかけ、歪みや折損につながる危険があります。特にアームの接続部や可動部は金属疲労を起こしやすくなります。また、台風や暴風雨の際に収納を忘れると、最悪の場合、オーニング本体が外壁から剝がれ落ちるなどの重大事故につながる可能性があります。
・大雨による水たまり:設置角度(勾配)が緩い場合や、生地が古くなってたるみが生じていると、大雨が降った際に生地に水が溜まってしまいます。この水の重みは生地の裂けやフレームの屈曲を引き起こします。また、オーニングは雪の重みにも弱いため、積雪地域では降雪前に必ず収納しなければなりません。

原因③:メンテナンス不足と誤った使用

適切な手入れを怠ると、オーニングの「寿命」は大幅に短くなります。

・カビ、コケの発生:最も多いのが、雨に濡れたまま長時間収納してしまうケースです。内部に湿気がこもり、カビやコケが繁殖します。一度カビが生えると、生地の撥水性が失われるだけでなく、見た目の美観も著しく損なわれます。
・汚れの蓄積:排気ガス、黄砂、鳥の糞などの汚れを放置すると、酸やアルカリの成分が生地のコーティングを破壊し、変色や劣化を加速させます。特に交通量の多い場所では、定期的な清掃が不可欠です。
・フレームのサビ:可動部や金属の接合部に汚れや水分が長時間留まると、サビが発生し、開閉動作の異音やスムーズさの低下を招きます。サビが進行すると、部品交換が必要になり、修理コストがかさみます。

寿命を迎える前の「SOSサイン」チェックリスト

オーニングの破損を防ぎ、交換や修理のタイミングを見極めるために、以下のサインがないか定期的にチェックしましょう。

◆本体(フレーム・アーム)
  • チェックポイント①:開閉時に異音がする。

部品の摩耗やサビの可能性があります。専門業者に点検を依頼しましょう。

  • チェックポイント②:アームやフレームが歪んでいる。

強風などによる負荷の可能性。そのままの状態で使用を続けると大きな破損につながる可能性があるため、修理が必要です。

  • チェックポイント③:途中で止まる、動きが鈍い。

可動部の潤滑不足またはモーターの不具合。専門業者に点検を依頼して原因を特定しましょう。

◆生地(キャンバス)
  • チェックポイント①:色あせが激しい、繊維が薄くなっている。

生地の耐久性が低下しています。張り替えを検討しましょう。

  • チェックポイント②:キャンバスに水が溜まってしまう。

雨が溜まると生地が伸びてしまい、本体の破損につながる可能性があります。生地の交換やアーム交換が必要です。

  • チェックポイント③:カビや頑固なシミが広範囲にある。

見た目にも劣化が進んでいるため、生地を交換しましょう。

◆電装品(モーター等)
  • チェックポイント①:リモコンやスイッチで反応しない。

電気部材の経年劣化による不具合の可能性。専門業者に点検を依頼し、電気部材の交換をしてもらいましょう。

  • チェックポイント②:異臭や焦げ臭いにおいがする。

ただちに電源を切り、電気工事業者などの専門業者に連絡しましょう。

オーニング不具合時によくあるお問い合わせ

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オーニング不具合時の原因と対処法について詳しく解説しています。

2.耐久性の高いオーニングの選び方

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オーニングは初期費用こそかかりますが、耐久性の高い製品を選ぶことで、長期的な修理・交換コストを抑えることができます。

耐久性のカギを握る「生地(キャンバス)」の選び方

生地の寿命はオーニング全体の寿命に直結します。日よけメインとして使用する場合は、色あせに強いアクリルキャンバスを、雨よけとしても使用したい場合は、高い撥水効果があり汚れがつきにくいポリエステルキャンバスを選ぶなど、設置場所の気候や使用用途に合わせた素材のキャンバスを選ぶことが重要です。

キャンバスの選び方とは?

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素材の特徴と用途に応じたテント生地の選び方について詳しく解説しています。

本体(フレーム・アーム)の強度チェックポイント

フレームやアームはオーニングの安全性を担保する重要な部分です。

  • アームの強度:アームの強度が弱いと、少しの風でも煽られやすく、生地がたるんで雨水やホコリが溜まりやすくなります。オーニングを選ぶ際は、アーム強度が強く生地をしっかり張ることができる製品を選びましょう。
  • 耐風等級の確認:メーカーによっては、「風速〇m/sまで耐えられる」という耐風圧強度の目安を公表しています。設置場所の風の強さを考慮して、選びましょう。


手動式vs電動式:耐久性とコスト比較

手動式と電動式の耐久性における主な違いは、「可動部分の機構」と「故障リスク」にあります。

手動式は構造がシンプルで可動部分が少ないため、機械的な機構自体の故障のリスクは低いといえます。しかし、手動操作のため、使用頻度や操作時の負荷のかけ方によっては、ハンドルやギアなどの摩耗が進む可能性があります。

一方、電動式はスイッチやリモコンで簡単に操作できる利便性がありますが、モーターや制御基板などの電装品があるため、手動式に比べて故障リスクが高く、故障した際の修理費用が高額になる可能性があります。

  • 手動式がおすすめなケース:耐久性を重視し、機械的な故障を避けたい場合や、初期費用を抑えたい場合。
  • 電動式がおすすめなケース:利便性や快適性を重視し、多少の故障リスクや修理費用を許容できる場合。(風力センサーを導入することで、強風時の破損リスクは手動式より低減することができます。)


どちらのタイプを選ぶにしても、強風時には必ずキャンバスを収納するといった正しい使い方を守ることが、オーニングを長持ちさせるための秘訣です。

3.オーニングの寿命を最大限に「長持ちさせる」コツとは

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オーニングの耐久性は、製品選びだけでなく、日々の「使い方」と「メンテナンス」にかかっています。高耐久の製品でも、使い方を誤れば寿命は短くなります。逆に、正しい管理を続ければ、メーカー想定の寿命を大きく超えて長く快適に使用できます。

正しい「使い方」のルール

1.強風・積雪時は必ず収納する

オーニングは日よけが主な目的であり、暴風雨や積雪に耐える設計にはなっていません。天気予報で荒天が予想される場合は、必ず巻き取ってください。

2.雨天後の収納は「乾燥」を待つ

少量の雨であればオーニングは使用できますが、濡れたまま収納するのは厳禁です。カビや臭いの原因となるため、晴天の日に完全に乾かしてから巻き取るようにしましょう。

3.巻き取りすぎない

製品によっては、生地を完全に巻き取る際にフリルや生地の一部に過度な負荷がかかることがあります。メーカーの推奨する収納方法を守りましょう。

定期的な「お手入れ」の方法

年に数回、簡単な清掃を行うだけで耐久性は大きく向上します。

1.日常のホコリ除去

砂やホコリ、落ち葉などの軽い汚れは、柔らかいブラシやほうきで払い落とすか、掃除機で吸い取る程度でOKです。

2.頑固な汚れの掃除(年1~2回)

中性洗剤を薄めた液を使い、柔らかいスポンジや布で優しく拭き取ります。高圧洗浄機は生地の加工が剥がれたり、フレームの可動部に水が侵入して故障の原因となるため使用しないでください。

オーニングは高所に設置されている場合がほとんどです。ご自身での清掃が難しい場合は、専門業者にご相談ください。

寿命が来た時の「判断基準」と対応策

オーニングが劣化した場合、「全体交換」と「生地の張り替え」のどちらが良いかを見極めることが重要です。

対応策 必要な状態 メリット デメリット
生地の張り替え フレームやモーターに問題がない場合 新規交換よりもコストを抑えられる。生地の色や柄を変えられる。 古いモデルの場合、生地供給がない場合がある。
全体交換 フレームやアーム、モーターに大きな不具合がある場合 最新の機能(センサーなど)を追加できる。保証が新しくなる。 張り替えに比べて高額になる。

フレームが健全であれば、まずは生地の張り替えを検討するのが賢明です。ただし、設置から15年以上が経過している場合は、アームなどの部品も寿命に近づいている可能性が高いため、全体交換も視野にいれましょう。

4.まとめ

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オーニングの耐久性は、生地で5~10年、フレームで10~15年が目安です。この寿命は、製品選びと日々の管理によって大きく左右されます。日々の使い方のルールを守り、メンテナンスを行うことで、長くご使用いただくことが可能です。

ご使用のオーニングに少しでも不具合を感じた場合は、お気軽にお問い合わせください。お客様のご使用状況に応じて点検や修理、メンテナンスで長くオーニングを愛用して頂けると幸いです。

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